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世界を支配する運と偶然の謎

植村修一

 

第1章 偶然、確率、そして運

・イギリス人のフランシス・ゴールトン(ダーゥインの従兄弟)の発見、「平凡(のちに平均)への回帰」。回帰分析への道を開く。「測定できるものなら、何でも測定しろ」が信条。

○タニタさんの理念もここからきているのでしょうか?

タニタの働き方革命

・作家兼投資家のマックス・ギュンターは「ツキの化学」(原題:The Luck Factor)の中で「運は厳然として存在する」とし、運を完全にコントロールすることなど不可能だが、ある程度は運を変えられると主張。

・心理学者のリチャード・ワイズマンは著書「運のいい人の法則」の中で、人は生まれつき運がいいわけではなく、本人も気づかないうちに幸運を作り出していると主張。

・ギュンター、ワイズマン共に運に関係する共通の要因として「直感」を挙げている。ギュンターは、直感力は神秘的なものではなく、背後に情報の蓄積とその活用があるとする。ワイズマンは、運のいい人は直観と本能を信じてい正しい判断をするとして「虫の知らせを聞き逃さない」を、運を鍛える4つの法則の1つとして挙げている。

○あとの3つは「チャンスを最大限に広げる」「幸運を期待する」「不運を幸運に変える」だそう。

・「ヒューリスティクス(近道選び)と呼ばれる短絡的思考。バイアスやエラーを伴いがちであり、気を付けるように警告。

ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る

・人は往々にして単なる相関関係に過ぎないものを因果関係と捉える。

・教育経済学者の中室牧子と医療経済学者の津川友介は、『「原因と結果」の経済学』の中で、因果関係かどうか確認する場合、①「まったくの偶然」ではないか(見せかけの相関)、②双方に影響する「第3の変数」は存在していないか(交絡因子)、③「逆の因果関係」は存在していないか、を確認することが必要。

 

第2章 ビジネスの成功、不成功を決めるもの

・偶然の出来事にストーリー性やパターン、因果関係を見出したがる私たちの癖は、経営戦略上の関係者(経営者、従業員)のコンセンサスやモチベーション形成に利用できる。

・カーネマンによれば、調査対象になった成功企業とそうでなかった企業の差がその後に縮まるのは、成功企業があぐらをかき、そうでなかった企業が頑張ったからではなく、当初の差のかなりの部分が運によるものであって、運による格差は必ず縮小する「平均への回帰」であると断言。

 

第3章 株価や経済はなぜ予測できないのか

・バブルや金融危機などその時には衝撃的なものでも、事後的にはわかっていたかの如く語られる事象をナシーム・ニコラス・タレブは「ブラック・スワン」と呼び、そうした人間の心理的な傾向は心理学で「後知恵のバイアス」と呼ばれます。

○「そうなると思ったよ」「だから言ったじゃん」など・・・。

 

第5章 歴史は偶然が作り出す

・ハロー(後光)効果や生存者バイアス、結果ありきのサンプリング・バイアスに配慮する必要。「歴史は勝者が作る」原因に。

 

第6章 人生の運、不運

・多くの人に当てはまることを、さも自分にのみあてはまっているように感じる傾向、「バーナム効果」。興行王P・T・バーナムの言葉「われわれはだれもが持っている要素を持っている。それを活かせ」にちなんで心理学者が命名。

○占い。良いところだけ信じる分には問題ありませんね。

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