非言語コミュニケーションとは

【言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション】

非言語コミュニケーションとは、言葉以外の手段によるコミュニケーションのことです。

人間は日常的に複数の非言語的手がかりを使いメッセージを伝達しあっており、これを「非言語コミュニケーション」(nonverbal communication ノンバーバル・コミュニケーション)といいます。

この非言語的なコミュニケーションは、意識して用いていることもあれば、無意識的に用いていることもあります

人間はコミュニケーションを行う時、言葉を使い互いの感情や意思を伝えあっていますが、「目は口ほどにものをいう」といったことわざにも示されているように、言葉よりも顔の表情・視線・身振りなどのほうが、より重要な役割を担っていることがあります。

人間のコミュニケーションにおける、二者間の対話では、言葉によって伝えられるメッセージ(コミュニケーションの内容)は、全体の35%ほどで、残りの65%は、話しぶり、動作、ジェスチャー、相手との間のとり方など、「ことば以外の手段によって伝えられる」という研究があります。

最近では、

「人間が言語化できる情報は5%で残りの95%は言語化されない。そのため、情報の大半を取り逃してしまっているということがある」

という研究もあります。

もちろん、コミュニケーションには、ことばが重要な事はいうまでもありませんが、「非言語メッセージ」というものは、意識的・無意識的に関わらずに受発信されており、ことばとは裏腹な場合も少なくありません。

非言語メッセージを理解し、適切に受発信することで、人間関係をスムーズにする手助けになります。

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非言語コミュニケーションの5類型として提示されているのが、「表象動作」「例示動作」「感情表出動作」「言語調整動作」「適応動作」です。

これは、心理学者、ポール・エクマン(Paul Ecman)とウォレス・フリーセン(Wallace V Friesen)によって1969年に提示され、現在も広く受け入れられています。

非言語コミュニケーションの歴史は比較的浅く、1872年にチャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)による著書、「人および動物の表情について」に端を発するとする研究者もいます。

ダーウィンは、表情に関する多数の観察例をもとに、動物から人間までを進化論的に論じ、比較心理学・動物心理学の先駆を成しました。

その後、人類学者のレイ・バードウィステルやエドワード・ホールらによって研究が深まっていき、現在に至ります。

これらの非言語メッセージを受発信する際、私たちの脳の中にある「ミラーニューロン」の活動が大きく関係しています。

【参考】共感脳:ミラーニューロンの発見と人間本性理解の転換

現在は脳科学の研究と相まって、非言語コミュニケーションの研究は飛躍的に進んできています。

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非言語コミュニケーションは、五感のうち、主に視覚と聴覚を駆使してコミュニケーションを図ります。

直観を大事にしたコミュニケーションという意味で、ラーンフォレストでは「非言語コミュニケーション」のことを、

「フィーリングコミュニケーション」

と呼ぶことを提唱しています。

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