ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか

ザ・プロフィット

エイドリアン・スライウォツキ―

○起業を目指したころ、師匠から読みなさいと言われた本のうちの一つ。再読にワクワクしました。起業初期には、ビジネス小説は入りやすいかも、とあらためて思います。

1 顧客を知ることが利益のはじまり

・ビジネスの成功に不可欠な、利益に対する純粋で絶対的な興味。

○お金を稼ぐのは悪ではないと、子ども時代から伝えることも大事。

2 ファイアウォールで利益を守れ

・自分たちのビジネスを定義し直すという考え方が気に入らない(抵抗勢力)連中は、コスト削減に没頭。終わりなき消耗戦。

○否定はキツイこと。でも、いったんは受け入れて考える。

5 粘り強さが生み出すスピード

・重要なことを問うときや答えを探すときは数字を用いるのが大事。

○数字は万人における最大公約数になりえます。

6 大ヒットを創造するマネジメント

・協力してもらわなくてはならない人々の観点から物事を考える。(中略)人々が今までの考えを全て覆すなどと期待するのは無理。

○いかに共感しあえるか。

9 すべてを知りつくすことの強み

・学習の4つのレベル。自覚(Awareness)・当惑(Awkwardness)・適用(Appliciation)・一体化(Assimilation)。

○知らないことを自覚し、わからなくて当惑し、少しづつ適用できるようになってきて、やがていつか自分と一体化する。

11 未来を計画できる立場をつかめ

・失敗を必要以上に自分の問題として受け止めてしまうと、苛立ちや怒りに多くのエネルギーを使ってしまい、さらに失敗を重ねてしまう。前を向いて進むこと。

○内省は大事ですが、落ち込み、引きずりすぎないこと。

12 人間の心に潜む非合理性

・ビジネスについて知りたいなら、生物学者が生きた標本を調べるように、ビジネスをじかに観察すること。(中略)一番重要なのは(顧客になりきるつもりで)顧客と話すこと。

○答えは顧客が持っている。でも、その答えを教えてもらえるような関係性を作ることがまずは大事です。

16 コントロール・ポイントを制する

・孫氏曰く「峠を制する者は大軍に勝る」「時間に潮時があり、場所に適所がある」。(中略)地理における真理はビジネスの世界でも真理。地理上の風景も価値連鎖(バリュー・チェーン)にも、利益やパワーやコントロールという観点から、他に比べて何十倍も重要な場所がある。(中略)しかし、地震や洪水などの自然災害が起きると、こうしたポイントの位置が変わる。

○パラダイムシフトが起こった時に、どう適応していくか。

18 フォローアップの潜在力

・人はありのままに物事を見ようとせず、自分が見たいように見るもの。

○これを少しでも変えられると、物事は良い方向に変わる気がします。自己修養が大事。

20 ビジネスにおける重力の法則

・利益というのは、モデルや方程式というよりも考え方。物理学が物質のエネルギーについて教えてくれるように、利益は経済のエネルギーを教えてくれる。利益が無いということはエネルギーがないということ。

○利益は起業家の通信簿でもあります。

22 速く動くより、早く着手せよ

・経験曲線の達人的組織と、まったくの白紙状態で自由に活躍する組織の二つが必要。現在の力を最大限発揮しながら、同時に未来のための大きな保険を購入しておくことが必要。

両利きの経営ですね。おこがましいですが、慧眼なんだと。

23 10倍の生産性を生む源

・「利益と情報はどういう関係にあるのか?」という問い。(中略)全体的なレベルでの関係は非常に深い。利益は正確な情報が不足しているおかげでもたらされるもの。

○情報の非対称性。これには、いかに引き出しをスムーズに開けられるかが問われると思います。グーグル先生に聞く前に、パッと出てくる引き出しのスムーズさは、日々の学びにかかっていますね。

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