自利利他の経営

飯塚真玄

 

第1章 自利利他の経営

・最澄伝教大師の「自利利他」の解釈、「利他を以て即ち自利となす」に啓発された「自利とは利他をいう」。

・著者の「自利利他の英訳」、”Self-interest is in the realization of other’s interest. From the teaching of the Buddha.”。

〇DeepL翻訳では、「自利は他人の利益を実現することにある。釈迦の教えから」となります。

・禅の世界において、悟り(大智)と行動(大悲)ともに大切。

 

第2章 「刮目」の言葉

・SWOT分析は有効なツールだが注意が必要。まず機会(O)から書き始めるべき。機会は外部要因であり、将来要因。(中略)経営者はあくまでどん欲に情報収集をしなければならない。時代の先読み。

・適切な再発防止策が策定されて機能するようになると、エジソン曰く「失敗は成功の母」に。再発防止策の策定こそ、マネジメントの醍醐味。

・「福島県警の方も手を合わせながら、自分に語るように『警察は逃げないのです』とぽつりと呟きました」。

〇被災地訪問。案内役の景観の言葉。職業へのプライド。

・私利私欲の念は毒を持っている。心の中で赤黒く広がり、価値観を錯乱させる。エゴの観念は人生最大の敵。

 

第3章 歴史に学ぶ

・かたちだけ日米平等の南満州鉄道運営に関する予備覚書が交換。ポーツマス講和会議から入れ替わりに帰国した首席全権大使小村寿太郎は、これに猛然と反対し、契約破棄に成功。(中略)潔癖に過ぎ、自分の面子を重んじるあまり、留守中の取り決めに我慢できず。その後、徐々に反日に。

〇歴史を紐解くと、些細なきっかけから動き出すことが多々あります。

・名著「失敗の本質」に学ぶ。文庫版のあとがきでは、「日本軍の失敗の本質をは、組織としての日本軍が環境の変化に合わせて自らの戦略や組織を主体的に変革することができなかったということに他ならない」と。

 

第4章 TKCシステムの開発思想

・「この禁制を解くとTKCは大いに儲かるでしょうが、私自身は、会計事務所の職域防衛と運命打開は不可能になると信じております」。

〇貫くことは相当の信念が必要です。すごい。

 

第5章 DATEVから学んだこと

・トヨタ創業者豊田佐吉の言葉、「障子をあけてみよ。外は広いぞ」。仏教的哲学者鈴木大拙博士は別な機会に「(心の)うちは深いぞ」と。多くの日本人は後者に共感するが、その両方が必要。

両利きの経営につながるでしょうか。

 

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