人を助けるとはどういうことか

エドガー・H・シャイン

 

まえがき

・社会生活というものが部分的には経済で、部分的には演劇だという基本的な説は、学問と哲学の長い間の監修に基づいている。

 

1 人を助けるとはどういうことか

 

2 経済と演劇

・人生の早い時期に学ぶ二つの文化的な原則。1.二つのグループにおけるあらゆるコミュニケーションが、相互的なプロセスであるべき。2.文明社会におけるあらゆる関係の大部分が、年少期に演じるすべを身につける、台本通りの役割に基づいている。

・社会的相互作用とは、双方の面目を保つという微妙なバランスが必要な行為か、地位(ステータス)を得るための機会。スティーブン・ポッターは「先に貸しを作る」と表現。

・社会的経済学ー支援という社会的通貨

・自尊心の基盤となるのは、礼を言われることにより、要求していたものが受け入れられ、肯定されたと絶えず認識すること。

・関係の深さは、人が自らをさらけ出す中で、自分のために安心して要求できる価値の量という観点から定義。信頼は自尊心にとっての安全装置に。

 

3 成功する支援関係とは?

・支援を求める立場=ワンダウン(一段低い位置)、支援を求められる立場=ワンアップ(一段高い位置)。

・支援というものが、影響を与えることの一つの形だと考えるなら、自分が影響されても構わない場合しか他人に影響を与えられないという原則は極めて適切。

〇しっかりと受け止める姿勢を示す、ということでしょうか。

・偶然の出来事の方が、慎重に計算された介入よりもはるかに効果的な結果を生み出すことはよくある。

・成功する支援関係を築くには、クライアントの立場を確立する支援者の介入が必要。実行するにあたり、支援者はどんな役割を演じるかを明確にする必要。

 

4 支援の種類

・プロセス・コンサルタントの役割。中心にあるのは、クライアントが主体的であり続けるように励まさねばならないという前提。(中略)クライアントは自力で困難を切り抜けられる場合が多いかも。何かをせよ、改善しろとか命じるより、支援の形を手助けするほうがより適切な場合が多い。

 

5 控えめな問いかけ

・プロセス・コンサルタントの役割の支援者の基本的な四種類の問いかけ。1.純粋な問いかけ(クライアントの話だけに集中)、2.診断的な問いかけ(感情や、原因分析、行動の代替案を引き出す)、3.対決的な問いかけ(現状について支援者自身の見解をもたらす)、4.プロセス指向型(クライアントに支援者との即座の相互関係に専念させる)の問いかけ。

・純粋な問いかけ。目的は、クライアントにどのように話させるかではなく、すべてを打ち明けるように励ましを与えること。

・相手を怒らせたり、支援関係をダメにしたり、その進行を遅らせたりする危険性は、純粋な問いかけから、診断的な問いかけ、対決的な問いかけ、プロセス指向の問いかけへと移行するにつれて増していく。

・どんな状況であれ、支援者が決して取るべきでない行動は、どれほどクライアントの態度が挑発的でも、苛立ちや嫌悪をあらわにすること。

 

7 チームワークの本質とは?

・フィードバックが最良の状態で働く条件。強要ではない自ら求めたもので、具体的かつ明確であり、共通の目標に適合していて、評価的なものより説明的なものである場合。

〇つい、評価、こちらの考えを押し付けるような形になってしまうかも。あくまでも現状伝達を心掛けること。

 

8 支援するリーダーと組織というクライアント

・今まであってきたCEOの大半にとって、支援は、まず他人を強制するものとして定義。(中略)リーダーが状況の改善を望むなら、最初に支援者の役割を演じ、次に支援してもらいたいという意志を示せば、成功する場合が大半。

〇サーバントリーダーシップの考えはまさにここでしょう。

・組織の支援が目的である場合は(中略)組織のトップを関わらせることと、支援関係を築く上でどの層も抜かしてはならない。

・リーダーシップを定義する一つの方法は、目標設定のプロセスと、目標を達成するために他人(部下)を支援することの両方。

 

9 支援関係における7つの原則とコツ

・問題は、あなたが何をしようと、あるいは何をするまいと、いくつもの合図を送っているということ。

・関係が始まったころに純粋な問いかけが最も重要な理由二つ、クライアントの地位を高めるためと、支援者が正しい情報を最大限に得られるようにするため。

〇傾聴。とにかく「聴ききる」こと。

 

解説

・「持論」でありながら、極端な我流、自己流、的外れな無勝手笠に陥らないことが肝要。

〇リーダーシップ持論。シェアド・リーダーシップ

 

 

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