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ストレッチ 少ないリソースで思わぬ成果を出す方法

スコット・ソネンシェイン

 

1 ふたつのビール会社の物語

・ストレッチとは、多くのリソースを望むのではなく、手持ちのリソースの可能性を受け入れ、それを行動の手がかりにする考え方であり、技能である。

・「絶えず何かを追い求める」アプローチを、私は「チェイシング」と呼ぶ。チェイシングに依存しがちな人(=チェイサー)にとって大事なのはリソースの獲得であり、手持ちのリソースの活用には目もくれない。

・ストレッチとはすなわち、手持ちの資源に可能性を見いだし、それを上手に活用、改善しながら、自分たちの組織、仕事、家族、生活に向き合うという決意である。

・成功は往々にして私たちを盲目にし、最初の成功要因へのこだわりを強くさせる。(中略)いつものやり方に固執してしまう。

 

3 万物に美点あり

・心理的オーナーシップをそなえた人は、たとえ文字通りリソースを所有していなくても、それが自分のものだという当事者意識を持つことができる。

・研究によれば、人は当事者意識があるときの方が仕事に対する満足度が高い。

・問題や課題や機会に直面したときには、制約があった方が既存の資源を最大限活用しやすくなる。逆に、制約がないと、記憶の中からごく一般的な利用方法を取り出しがちになる。椅子は座るものである、というふうに。

・有形か無形かを問わず、どんなものにもたいていリソースとしての可能性があるが、それが一定の価値を生むにはアクションが必要になる。

 

4 いつでも「部外者の視点」を

・専門家の的中確率は一般人と同レベルだったのである。(中略)ただし、予測精度の高い人に特徴的な違いがひとつだけあった。小さなことがらをたくさん知っていて、複眼的に結論を導く人の方が、大きなことをひとつ知っている人よりも正しい予測をしたのだ。優れたパフォーマンスを発揮したのは、博識の人間だった。

○引き出しを多く持つこと。役者の考え方に似ています。

・スコット・ペイジは、(中略)ランダムなチームがドリームチームに勝ることを示している。ランダムなチームには、たいてい専門家とアウトサイダーの両方がいる。チームのパフォーマンスを決める最も重要な要素は、リソースの多様性だ。

 

5 台本がない方がうまくいく⁉

・「やり方がわからなくてもスタートするしかなかったから。いざ始めれば、なんとかなるものです。・・・インスピレーションを得る前に、まずは行動。インスピレーションを待ってからじゃ行動は起こせない」。

○「デスペラード」、衝撃的でした。行動が成功につながった好例ですね。

・計画は現代生活で最も重要であると同時に、最も生活を縛る行為でもある。

 

6 「期待」が人を変えていく

・いわゆるピグマリオン効果によれば、誰かに大きな期待を寄せるとその人のパフォーマンスはよくなる。

・われわれは教師、上司、司令官、採用担当者など、その道の権威とされる人の期待に応えようとする傾向がある。逆に言えば、自分が権威者の立場にいるときは、高い期待をかけることで相手のストレッチを手助けできるということだ。

・「ポジティブな期待」は、成功や幸福の種である。この期待をまくと、果実を収穫し、パフォーマンスを改善し、関係を強化し、豊かな機会を生み出し、大きな目標に向かっていける。反対に、ネガティブな期待という種をまくと、せいぜい雑草しか生えない。

 

7 ミックスせよ!

・著名な心理学者ゴードン・オーポートは、「馬が合わない同士でも、社会的な接触を通じて互いの信頼を築くことができる」と述べた。(中略)これをオールポートの「接触仮説」というが、(中略)潜在的なライバルと一緒に過ごすだけで、行為が高まる(後略)。

○ザイアンスの法則。→小さな会社の稼ぐ技術

 

8 見当違いは「ケガ」の元

・ノーベル賞受賞者のダニエル・カーネマンと、直感の専門家ゲーリー・クラインは、(中略)直感を頼りに飛び込んで失敗しないために大事なのは「学習」であると結論づけた。行動から学べば、その先、効果的な修正を行える。

○こまめにフィードバックを繰り返しながら。

・人は誰かに期待を抱くとき、その人に二種類の情報を与えている。ひとつはポジティブな予告だ。すると相手はそれに応えようと努力する。これだけ期待されているのだから結果を出せるはずだ、と。そしてもうひとつは、「パフォーマンス・プレッシャー」だ。(中略)こちらは他人の期待に応えられるだろうかという不安に支配されてしまう。

 

9 ストレッチ強化トレーニング

・あなたにとっての眠れる美女を探すために、どんな個人的なリソース(技能、知識、人脈など)や組織的リソース(製品、ルーティン、設備など)が長年棚ざらしになっているかを自問してみよう。

・スタンフォード大学の心理学者グループによると、リソースの新しい用途を思いつくには、座っているときよりも歩いているときのほうが81%も能率が上がる。散歩によって心が解き放たれるかららしい。

・あなたが自分自身を「自動操縦」に任せすぎていると感じたら、後列をランダムにすべきときなのかもしれない。習慣は心地よいが、現状に甘んじ、改善の可能性を考えない生活は感心しない。

○チェスのルールの例え。少し枠組みを変えてみる。視点を変えてみる。

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