Pocket

板橋区教育改革 新しい学校はこうしてつくる

板橋区・板橋区教育委員会

 

第1章 準備段階

・坂本区長は2007(平成19)年4月の区長就任時、「3つのナンバーワン」をマニフェストに掲げていた。板橋区が東京で一番住みやすいまちであると評価されるよう、

・あたたかい人づくりナンバーワン

・元気なまちづくりナンバーワン

・安心、安全ナンバーワン

この3つのナンバーワンを実現することが公約であった。

 

第2章 学校づくりの歴史と三校同時の新しさ

学校施設(ハード)は、80年以上先の社会情勢を見据えながら、10年スパンで変化する教育活動(ソフト)への柔軟な対応が求められるうえ、個々の学校の特徴や敷地等の条件による個別の解も求められる。

 

第3章 新しい学校建築

・教科センター方式の学校でいじめや不登校が減ったという報告をよく聞く。(中略)人間関係が調整でき、自分の居方ができるからと考えられる。

○居場所を選べる自由。

・これからの学校に欠かせない教育設備として「ICT(Infomation and Communication Technology=情報通信関連技術)機器」が挙げられる。

○子供たちの学校公開に行くと驚かされます。と同時に、先生方の習得の努力のたまものだと。

・板橋区の森とは、遡ること30余年前、1983(昭和58)年に、板橋区と栃木県栗山村の間で「みどりと文化の交流協定」を締結したことに端を発する。協定締結10周年となった1993(平成5)年に、栗山村より板橋区に分収造林の権利が寄贈され(造林者が土地所有者の許可のもと、植林・育成して収益を分収する制度で、板橋区は植林・育成する権利を得た)、約12.7ha、約41,600本の板橋区の森が栗山村に誕生した。

・板橋区では、毎年小学6年生が移動教室で日光市を訪れて身近に親しんでいることもあり、学校建築への木材供給を日光市に相談したところ、快諾していただき、「木材の使用と環境教育についての覚書」を締結、今後の学校施設整備に使う木材について、日光市産の木材の使用に努めることとなった。(中略)単に市場に出回っている木材を使用し木質化された校舎よりも、身近に親しんだ地域から、木材を供給いただけたことは大きい意味がある(長澤悟先生)。

○「仮想流域構想」と長澤先生。都幾川から荒川へ。

・(板一小・赤二中・中台中)3校共通のデザインボキャブラリーとなったのが大階段である。板一小では、多目的ホールと一体化した「いちょうホール」として、中台中ではエントランスホールと連続する空間として設けられている。赤二中では、学校の一つのシンボルとして階段状の「赤二ホール」が昇降口から地階の中庭へ続く位置に、動線であるとともに広場でもあるようにつくられた。

○大階段は視界が開けて良いです(笑)

・オープンスペース型の小学校、あるいは教科センター方式の中学校で大切なことは、なんとなくほかの人の行動がわかることである。

・三校同時改築プロジェクトの中で、小中共通して考えられたのが知の中心地「メディアセンター」だ。

・(中台中の)図書室は、木をふんだんに用いたあたたかみのある内装としている。天井や壁はもちろんのこと、RCの柱も周囲を木材で巻いたり、窓際のサッシュも内側に木肌を感じる製品を用いたり、ディテールまで細やかな配慮が施された、落ち着いて学習に集中できる設えである。

○「ときがわ方式」に通じる考え方だと思います。

 

第5章 板橋の学校づくり現在と未来

長澤悟教育環境研究所所長:行政の視点では、管内すべての学校を同時に変革するのは困難です。それゆえ、変革が求められるときにリーディングプロジェクトを用意するのはいい方法だと思います。(中略)「3校だけの改革ではない」という方針を明確にして教育改革を進めている点は非常に戦略的であると感じます。

坂本健板橋区長:今回の計画の上でよかったことの一つとして、3社の設計事務所によるジョイントベンチャーで進めたことも挙げられるでしょう。(中略)おそらく、1社だけで3校を設計したら、もっと画一的になり、今のような形にはならなかったのではないでしょうか。

宮田多津夫設計統括責任者:誰もが愛着を持てる建物を目指しました。そのためには、皆で話し合い、考えることが大事だと思います。

中川修一教育長:「教師は風の人、地域は土の人」という言葉をご存じでしょうか。教師は異動するから「風」ですが、地域は最後まで残るので「土」なんですね。この言葉は、学校は地域が深くかかわってつくり上げられるという考え方に結び付いています。

○地域密着。板橋区とときがわ町の2拠点に密着することが私の使命なのかも。

応援クリック、励みになります!

にほんブログ村