WILLPOWER 意志力の科学

WILLPOWER 意志力の科学

ロイ・バウマイスター/ジョン・ティアニー

はじめに 幸せと成功の鍵

・成功するには2つの資質。心理学的に、人生で「上手くいく結果」を予見させるのは「知能」と「自己コントロール能力」。

第1章 意志力とは何だろう?

・バウマイスターの造語である「自我消耗」。人の思考や感情や行動を規制する能力が減る現象を指す。

・自我が消耗すると、自己を制御する上で極めて重要な脳の部位である前帯状皮質の働きが鈍くなることがわかった。

・「自我消耗」は意志力を弱めると同時に、欲望をそれまで以上に強く感じさせる。

・ストレスが人に与える本当の影響は、意志力を消耗させ、その結果として負の感情をコントロールする能力を低下させること。

第2章 意志力のもとになるエネルギーを高める

・自我消耗が脳に与えた影響をグルコースによって消せたと、トッド・ヘザートン。グルコースが意志力にとって極めて重要で不可欠なものと示す新たな証拠に。

・月経前症候群(PMS)。女性たちは、自分が自分でなくなるような奇妙な衝動にかられた体験を繰り返し語っている。

第3章 計画を立てるだけで効果あり

・ブルーマ・ザイガルニックとその指導者、クルト・レヴィン。人間の記憶は仕事を終える前と後では違っているのか。後に「ザイガルニック効果」と呼ばれる現象を確認。終わっていない仕事や達成されていない目標は、頭に浮かびがちだという現象。完成・達成されるとストップする。

・「ザイガルニック効果」は、無意識が意識的な脳に”計画を立てるよう”求めている。意識的な脳にしつこく迫って、時間、場所、機会など、細かい計画を立ててもらう。計画が決まると無意識な脳は迫るのをやめる。

第4章 決定疲れ

・自分の役に立たない選択肢だろうと、人は中々選択肢を減らすことができないことが研究で明らかに。意志力が弱っている時さらに顕著に。疲れている時は決定を延期するか避ける方法を考えるように。

・現在の研究によれば、過去に生きた男性のほとんどは、血筋を残していないことが明らかに。男性が子孫を残せる確率は、一般的な女性の半分に過ぎない。(中略)現在生きている男たちは、子孫を残すことができたマイノリティ男性の子孫であり、(後略)。

第5章 自分を数値で知れば、行動が変わる

・「公開された情報は自分だけの情報よりも大きな影響力を持つ」という原則。

○だから、起業家は発信して自分を鼓舞するのでしょう。

第6章 意志力はこうして鍛える

第7章 探検家に秘訣を学ぶ

・規律を重んじる習慣は、長期的に自己コントロール能力を高め、脳の「自動操縦機能(Autopilot)」にスイッチが入るようになってエネルギーをあまり必要としなくなる。きちんとした外見は内なる自制心と結びついている。

・最初は意志力が必要でも、いったん習慣になってしまうと、ほとんど無意識に行動するようになり、そのうち意志力は必要なくなる。

第8章 特別な力

・社会科学者は超自然への信仰を受け入れられなくても、宗教は人間の活動としてとても大きな影響力を持ち、何千年もかけて効率的な自己コントロールのメカニズムを進化させてきたと認識。

・認知療法を受けている人を調べた最近の研究では、他の人達がいる前で決意表明した方が、実行できる可能性が高いことが判明。

第9章 能力を伸ばすのは、自尊心より自制心

第10章 ダイエットせずに減量を成功させる

・社会的ネットワークの分析を行う研究者によると、太った人は太った人同士、やせた人はやせた人同士で固まる傾向が。社会的な距離は物理的な距離よりも大きな問題のよう。

○似た者同士、朱に交われば赤くなる、でしょうか。

・スポーツバーで行われたある実験では、残った骨をテーブルに放置しておくと、客が食べるチキンの量がはるかに少なく。

・デザートを食べない決断をするには意志力が必要だが、「絶対に食べない」と考えるより、「後で食べよう」と考える方がストレスが軽減。長い目で見ると、欲求が少なくなり、摂取量も減る。(中略)後で食べようと考えると、その期待感を楽しむ時間が。

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