生き方 

稲盛和夫

 

プロローグ

・人格=性格+哲学。先天的な性格と後天的な哲学を付け加えていくことで「人格-心魂の品格-」は陶冶されていく。

・戦後の日本は、戦前に道徳が思想教育として誤って使われたという反省と反動からほぼタブー視。本来は人類が育んだ知恵の結晶であり、日常を律する確かな基軸。

 

第1章 思いを実現させる

・「思わんとあきまへんなあ」という松下幸之助さんのつぶやきに、「まず思うこと」の大切さを伝えてもらった。(中略)その思いがすべての始まりだと。

・こうありたいと願うこと自体、それを現実にする力が潜在的に備わっている証拠。人間は素質や能力がないことを、あまりしたいとは思わない。

○面倒だな、と思ったことでも、やりたいと思えるか。もっと言えばやらなくちゃいけないと思ってやるのも範疇に入るとよいのですが(苦笑)。「世の中の大事なことってたいてい面倒くさいんだよ

・「運命」は抗いがたい「宿命」ではなく、運命を変えていくものはただ一つ私たちの心であり、人生は自分で作るもの。東洋思想では「立命」という言葉で表現。

・できないことがあっても、それは今の自分にできないだけであり、将来の自分になら可能であると未来進行形で考えることが大切。発揮されていない力が眠っていると信じるべき。

・継続と反復は違う。昨日と同じことを漫然と繰り返すのではなく、今日より明日、明後日と少しづつで良いから、必ず改良や改善を付け加えていくこと。「創意工夫する心」が成功へ近づくスピードを加速させる。

 

第2章 原理原則から考える

・原理原則は、正しさや強さの源泉である一方、絶えず戒めていないと、つい忘れがちなもろいもの。いつも反省する心を忘れず、行いを自省自戒することさえも原理原則に組み入れていくこと。

・「できる」と「知っている」の間には、深くて大きな溝があり、それを埋めてくれるのが現場での経験。

・判断の基準は常に自分の胸に手を当てて「人間として正しいかどうか」に置くべき。それは国境を越えた普遍性を有し、多少の文化的な衝突はあっても、根っこのところでは相手も理解してくれる。

 

第3章 心を磨き、高める

・(稲森さんがなしてきたことは)たまたま私に与えられたものであり、それを磨く努力を下に過ぎない。どんな人間のどんな才能も点からの授かりもの、借り物でしかない。

○努力をできるのが一番の才能だと思います。

・西郷隆盛の言葉、「徳高き者には高き位を、功績多き者には報奨を」。

 

第4章 利他の心で生きる

・利己と利他はいつも裏表の関係にある。小さな単位の利他も、大きな単位から見ると利己に転じてしまう。(中略)低いレベルの利他に留まらないためには、より広い視点から物事を見る視点を養い、大きな単位で自分の行いを相対化してみることが大切。

 

第5章 宇宙の流れと調和する

・因果応報の法則の方が運命よりも若干強い。(中略)人間は運命に支配される一方で、自らの善思善行によって、運命を変えていける存在。「立命」。

・森羅万象あらゆるものを成長発展させよう、生けとし生けるもの善の方向へ導こう、というのが雨中の意志であり、宇宙には「愛」「慈悲の心」が満ちている。

 

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