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野の医者は笑う

東畑開人

 

プロローグ — ミルミルイッテンシューチュー、6番目のオバア

・ヤブ医者は「野巫医者」。シャーマニックな治療を行う人。祈祷師や陰陽師。

 

第2章 魔女と出会って、デトックスー傷ついた治療者たち

・野の医者とは病み、そして癒された人たち。ユングは「傷ついた治療者」と呼んでいる。フロイトもユングも自分の病を癒やすところから新しい心理学を作っていった。伝統的な癒やしの文化。

・「ミイラがミイラ取りになる」。

 

第3章 なぜ、沖縄には野の医者が多いのか— ブリコラージュするマブイ

・目の前にあるものを結び付けてありあわせで作る。ブリコラージュはもともと「日曜大工仕事」を意味する言葉。「野生の思考」。

・心の治療はブリコラージュそのものなのかも?

 

第4章 野の医者は語る、語りすぎるー説得する治療者たち。

・野の医者は語り、説得する。自分の世界観に引きずり込み、説明モデルを共有する。

 

第6章 マスターセラピストを追いかけてー潜在意識と神について

・「潜在意識」という言葉の始まり。精神が脳の作用に過ぎないとなると「聖なるもの」が脳のつくり出す幻想ということになってしまう。

・潜在意識は精神そのものであり神とつながっている。

・人間の外側から神がいなくなったとき、心の深奥から神が発見された。

・スクール展開をしている「マスターセラピスト」。野の医者のビジネスモデルあるいは教育モデルはどこも変わらない。

○信じる者にお金を出すということ。信頼を勝ち取るのは強いです。

 

第8章 臨床心理士、マインドブロックバスター®になるー心の治療は時代の子

○1年で様々なセラピーセッションを受けたなかで、大学への専任教員就職における最終面接が一番の癒やし、と。ホント、今の時代はお金の不安が一番の心の悩みの一つ。

・マインドブロックマスター講座を受講。クライエントの潜在意識を書き換える方法。潜在意識に命令する。もともと神様だったはずなのに今では人間に酷使されている。

・マインドブロックマスターはマーケティングから生まれたセラピー。「ヒーリングは遊びですよ」。「ディズニーランドと同じです」。

・癒しはヒーリングで収入を得るところ。マーケティングによる癒やし。

○起業家にすっぽりあてはまるような気がします。

・資本主義による傷つきは、資本主義的な治療によって癒される。

・心の治療とは、クライエントをそれぞれの治療法の価値観へと巻き込んでいく営みである。