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論語と算盤

渋沢栄一 守屋淳:訳

第1章 処世と信条

・人のわざわいの多くは得意なときに萌してくる。(中略)得意なときだからといって気持ちを緩めず、失意の時だからといって落胆せず、いつも同じ心がまえで、道理を守り続けるように心掛けていくことが大切。

 

第2章 立志と学問

・十五、六歳の頃から本当の志が立ち、初めから商工業に向かって行ったとしよう。(中略)しかし残念ながら、青年時代の見当違いなやる気で、肝心の修養すべき時期をまったく方向違いの仕事でムダに使ってしまった。

○考え方にはいろいろあると思いますが、渋沢先生が結果あるのは「コネクティング・ドッツ」だと思います。

 

第3章 常識と習慣

・人の心の善悪よりも「振舞い」の善悪の方が、傍から判別しやすいため、「振舞い」に優れ、よく見える方が信用されやすくなる。

○杉良太郎さんの言葉が一つの答えかもしれません。「やらない善よりやる偽善」。

 

第4章 仁義と富貴

・孔子の教えを信ずる学者たちは、富や地位、手柄や名声といえば善悪の区別なく、すべて悪いものだとしたが、まっとうな生き方にかなった富や地位、手柄や名声は、孔子もまた自ら進んで手に入れようとしていた。

・人はただ一人では何もできない存在。国家社会の助けがあって、始めて自分でも利益が上げられ、安全に生きていくことができる。(中略)この恩恵にお返しをするという意味で、貧しい人を救うための事業に乗り出すのは当然の義務。

・お金とは大切にすべきものであり、同時に軽蔑すべきもの。大切にすべきものとするのは所有者の人格による。(中略)無駄に使うのは戒めなければいけないが、ケチにならないようにしないと最後には守銭奴になってしまう。

 

第9章 教育と情誼

・「子どもに孝行させるのではない、親が孝行できるようにしてやるべきだ」という基本的な考え方で子どもたちに臨んでいる。子どもたちがすべて私の思うようにならないからといって、親不孝の子どもだとは思わないようにしている。

○渋沢先生でさえ、子育てには悩んだそうです。親とはそういうものなのでしょう。

 

第10章 成敗と運命

・徳川氏が三百年続く平和な幕府を築けた理由というのは、結局は、運命のなせるわざだったと判断する。しかし、これが難しく、その智力で巡ってきた運命を見事掴まえた。

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