働く大人のための「学び」の教科書
働く大人のための「学び」の教科書
中原 淳
Chapter1 僕たちはなぜ学び続けなければならないのか?
・大人の学びは変化することと定義。変わるきっかけは何より「行動」。行動とそこで得られる経験が変化の原資。
・大人は、何もしなければ、次世代の子どもより劣る存在に。「大人は大人でいられなくなる」。
・自分の既存の知識や経験をいったん「わき」におき、素直に吸収することで正しい知識が得られ、その後の糧に。
Chapter2 「大人の学び」3つの原理
・背伸びを乗り切るには「Hard fun!(楽しいからこそ頑張れる)」でなくてはならない。「Hard Hard」な状態では乗り切れないかも。
・「わたし」がわからないというしんどい状態の時、自己の内面をまさぐっても何も出てこないことが多い。”胃の存在はふだんは「意識」しない。その存在は「故障」してはじめて意識する。同じように「わたしは誰?」という問いは、たぶん「わたし」の存在が衰弱したときにはじめて際立ってくる。[鷲田清一]”
・不確実な時代にあっては、個人が自分の脳内で自分をコントロールし、正しく自らのキャリアを歩むために「作戦会議」をする必要が。
・「人が学習するには他者が必要である」と主張したヴィゴツキー。「最接近発達領域(Zone of proximal development)」は「成長の幅」。学習は「自分一人でできるレベル」と「他人に援助されたりかかわりを持ったりしてできるレベルの間=成長の幅」に生起。
Chapter3 「大人の学び」7つの行動
・ビジネスパーソンにとっての学びとは、組織が伸びていこうとする方向に自分を同期させることで、より有利な仕事の条件や職位を手にすること。
・本を読み知識をアップデートすることは「自分の中の地図を広げること」に似ている。自分がどこに立っているのか、これからどこに向かうかを自ら知ることができる。
〇独立前の自分の気持ちはまさにこれでした。とはいえ、広げても進むまでは大変でしたが(苦笑)。
・教養とはもともと「リベラルアーツ(Liberal arts)」。「囚われ」や「偏見」に満ちた自分自身を「リベレート(解放)」することが本質。
・大人の学びは「聞く(インプット)」「考える(スループット)」「対話する(アウトプット)」「気づく・変わる」。
・「隣の芝生」に行って輝くものこそが「スキル」、「自分の仕事場」でしか使えないのは単なる「タスク」。外に出ることのよって自分の本当の能力が見える化。
・(アンラーニングが必要な役職定年後に)直前まで積み重ねたスキルや能力、経験、成功といったものを捨てることができないと、周囲から疎まれ、組織適応ができずに煙たい存在に。
〇これができている方たちは、後進の方たちから見てもそうでしょうが、外部の我々から見てもかっこいいです。
・学びの場を人々に提供すると、世界が広がる。
・自身のイニシアチブのもと、ともに対話し、学び合うことさえできれば、それが教えることにつながる。
Chapter4 学び上手さんの「学びの履歴書」から学ぶ
〇ステキで魅力的な7人の方たちの物語。
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