勉強の哲学

千葉雅也

 

第1章 勉強と言語ー言語偏重の人になる

・私たちは環境によって別の顔を見せる(キャラを使い分ける)と言うが、「使う」と言うより「変わる」。外から影響されていない「裸の自分」はない。

・個性とは、一人一人が「どういう他者とどのように関わってきたのか」の違い。他者との出会いで構築される。「他者依存的」。

 

第2章 アイロニー、ユーモア、ナンセンス

・ツッコミ=アイロニーとボケ=ユーモアが、環境から自由になり、外部へと向かうための本質的な思考スキル。

・アイロニーとユーモアをわざと発揮する方法を示せば、勉強を深めるべき方向が見えるだろう。

・筋トレと同じで、勉強において、知性と同時にキモさがついてしまう「増量期」を経て、その後、キモさを減らす「減量期」に入る。

○増量期・減量期、と言うのは腑に落ちました。知識を増量するとそのままひけらかしたくなるのはこれでしょう。

・アイロニーとユーモアは「過剰」になるとナンセンスな「極限形態」に転化する。(中略)ナンセンスまでを考慮に入れた上で、その手前に留まる。

・アイロニストは「いい加減な話はもうやめよう、本当に問題にすべきことを考えよう」と、話を深める方向へ皆を引っ張っていく。

・アイロニーは「根拠を疑う」こと、ユーモアは「見方を変える」こと。

 

第3章 決断ではなく中断

・勉強というのは「問題意識を持つ」という、スッキリしない不快な状態をあえて楽しもう、それこそを享楽しようとすること。

 

第4章 勉強を有限化する技術

・まともな本を読むことが勉強の基本。ネットより紙という基準がまずある。

・入門書によって勉強の範囲を「仮に有限化する」。

・勉強の順序としては、複数の入門書→教科書→基本書。基本書は「文献」(だと思って)。

・勉強を深めるには、通読をしなくてもたくさんの書物を「知る」必要がある。頭の中にブックマップを作るーこの書物Aは、Bの影響を受けている、Bの結論はCと対立している、というような位置関係を説明できるようにする。

・自分に合う教師は、享楽のコアにおいて「非意味的にウマが合う」。

○これ、わかりみが深いです(笑)。何を言うか、ではなく、誰が言うか、に通じます。

・学問自体はスローな世界で実利を目的としないが、実利を目的とする人が、まだ見ぬアイデアを求めるにふさわしい場所でもある。

○これをやることで一歩抜け出せるのだと思います。

 

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