失敗の研究
失敗の研究~巨大組織が崩れる時~
金田信一郎
失敗の要因① 肥満化ー膨張装置の副作用
・膨張によって太り切った組織は、激痛を伴う収縮を経なければ「筋肉質」を実現できない。
失敗の要因② 迷宮化ー出口なき「窒息する組織」
・巨大組織は「カリスマ」という属人的な力量によって機能するため、後継者を育てようとしても事実上不可能。
失敗の要因③ 官僚化ー公金麻薬の果て
・公金を当てにする組織は、いつしか競争心を奪われ、目的を見失い、本業がおろそかになっていく。
・公金に深く食い込むと、そこから組織の緩みが生じる危険をはらむ。
○上手に付き合うこと。取れたら「棚ぼた」だと思うと良いかも。
失敗の要因④ ムラ化―内輪の論理
○組織のあたりまえは世間の非常識なことも。
失敗の要因⑤ 独善化ー現場無視の暴走
・現場から遊離した経営判断は、得てして軸を失ってぶれる。個々の政策が間違っていなくても、全体最適が図れていない。
○俯瞰するリーダーが必要でしょうか。
・小さな企業のうちは、経営者が現場との接点を多く持っていても、組織体が巨大になった後、両者が乖離していくケースは少なくない。そして経営判断を誤り、現場との亀裂を深めていく。
○組織にいる人は少なからず味わうことでしょうか。うまくいっている会社はすべからくトップが現場に足しげく通っていると聞きますね。
・現場の視点を忘れた巨大組織の戦略は、(中略)中長期的には消費者の動向に合致せず、時代の流れに逆らうことに。
失敗の要因⑥ 恐竜化―変化対応不可
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○本書で取り上げられた9つの失敗事例、ほとんどがその後回復しています。大企業の強さはやはりあります。だけど、その陰で切り捨てられていく人の数も多数だと・・・。起業家は決してその闇に落ちないようにしたいものですね。
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