サーチ・インサイド・ユアセルフ

 

サーチ・インサイド・ユアセルフ

チャディー・メン・タン

 

イントロダクション サーチ・インサイド・ユアセルフ

・SIYは次の3つのステップから。1.注意力のトレーニング、2.自己認識と自制、3.役に立つ心の習慣の創出。

 

1 エンジニアでさえEQで成功できる

・EQの定義、「自分自身と他人の気持ちや情動をモニターし、見分け、その情報を使って自分の思考や行動を導く能力」。

・気持ちに単語のラベルを付ける、「情動ラベリング」という自己統制のテクニック。情動にラベルをつけるとその情動を管理しやすくなる。扁桃体の反応が抑制。

 

2 命がかかっているかのように呼吸をする

・運動と瞑想の類似点。抵抗を克服することで進歩。呼吸から注意がそれ、元に戻すたびに注意の「筋肉」が少し強くなる。悪い瞑想はない。

 

3 座らないでやるマインドフルネス・エクササイズ

・マインドフルな状態で生きていると、苦でも快でもない経験は快くなることが多く、快い経験はさらに快く。

○気の持ちようはありますね。

 

4 100パーセント自然でオーガニックな自信

・自信とは、富士山ほど大きくなると同時に、取るに足りない砂粒ほど小さくなれる能力。エゴを膨らませると同時に縮ませ、その不合理をこっそり笑う。

・自信の一形態である「自己効力感」は職務遂行能力と正の相関関係にあり、目標設定のような戦略に比べてさえ、効果的かも。

・マインドフルネスで自己認識を深めていくと、自分の情動が自分の存在そのものではなく、自分の経験するものになり、さらにただの生理現象に。例えば、怒りそのものである状態から体で経験する状態に。

 

5 情動を馬のように乗りこなす

・自己統制は特定の情動を抱かないことではなく、あしらいが上手くなること。仏教の心理学では、怒りは無力感から沸き起こるのに対し、憤りは力から沸き起こるので、怒りを感じているときは自分をコントロールできなくなるが、憤りを感じているときは心も情動も完全にコントロールし続けられる。

・ポール・エクマンとダライ・ラマの話し合いの結果、思考や情動が沸き起こるのを防ぐことは不可能だと意見が一致。防げないものの手放す力は持っており、鍛錬を積めば沸き起こるそばから手放せる。ブッダ曰く、「水面に字を書くようなもの」。

・痛みがない時を知る。

○健康に感謝。

・自分のしくじりにユーモアを見出す。みっともない経験と見なすのではなくのではなく、古い白黒の喜劇映画の一場面と考えた方が面白い。しくじるたびに、それは一つの喜劇に。

○だから人は失敗話に心惹かれるのでしょう。

 

6 利益をあげ、海を漕ぎ渡り、世界を変える

・「想像」。神経科学によれば、脳は既に何が一番起こりやすいか予測を済ませており、最適な知覚や行動、情動、生理的反応、対人関係の処理を始動させている。過去の学びから未来を予測し、予期する未来を生きている。

 

7 共感と、脳のタンゴ

・マインドフルな注意を体に向ければ、島皮質が強化され、自己認識と共感能力の両方を同時に改善。

・情動脳を懐柔するには、相手も自身と同じ一人の人間だと気づくこと。ただの交渉相手や顧客、同僚ではなく、全く同じ一人の人間。

・対立は一方が間違っていたり理にかなっていなかったりするから起きるとは限らない。両者が100%正しく理にかなっていても、対立が起きることはあり得る。互いに相手の暗黙の優先順位を理解すればそうならずに済む。

 

8 有能であってしかも人に愛される

・非常に優秀な管理職は、下位25%の管理職よりも、他人に対して多くの温かさと好意を見せ、人と近しくなり、大きく心を開いて考えや気持ちを伝える。

・脳が主な報酬あるいは脅威として扱う5つの社会的経験の領域、社会的な脳の「SCARFモデル」。脳は生存に関わる問題と同等に扱う。「Status(地位)」「Certainty(確実性)」「Autonomy(自律性)」「Relatedness(関係性)」「Fairness(公平性)」。

・脳は非言語的情報をたっぷりとやり取りし、自分の感じていることを互いに伝え合うが、メールでコミュニケーションを行うときには、気持ちを伝えあう仕組みがすっぽり抜け落ちてしまう。

・マインドフルなメールを送信するとき、まずは、向こうには自分と全く同じ人間がいることを思い、受け手は送り手の情動的なコンテクストについて欠けた情報を無意識のうちに捏造するので、適切な気づかいと用心が必要。

 

9 世界平和への三つの簡単なステップ

・瞑想は「実社会のもの」になる必要が。

 

 

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