サピエンス全史 (下)

サピエンス全史

ユヴァル・ノア・ハラリ

第12章 宗教という超人間的秩序

・農業革命の最初の宗教的結果として、動植物は霊的な円卓を囲む対等のメンバーから資産に格下げされた。

〇資産。だからこそ、感謝を持って食すべき。

第16章 拡大するパイという資本主義のマジック

・強欲は善であり、個人がより裕福になることは当の本人だけでなく、他の全員のためになる。利己主義はすなわち利他主義である、というわけだ。

・資本主義は「資本」をたんなる「富」と区別する。資本を構成するのは、生産に投資されるお金や資源だ。一方、富は地中に埋まっているか、非生産的な活動に消費される。

・資本主義の第一の原則は、経済成長は至高の善である、あるいは、少なくとも至高の善に代わるものであるということだ。なぜなら、正義や自由やさらには幸福まで、すべてが経済成長に左右されるからだ。

・誰も税金は払いたくないが、投資なら喜んでする。

・今日の国家の信用格付けは、その国が所有する天然資源よりも、その国の財政の健全性にとってはるかに重要なのだ。

〇信頼できるかどうか。人との付き合い方も一緒です。

第17章 産業の推進力

・資本主義と消費主義の価値体系は、表裏一体であり、二つの戒律が合わさったものだ。富める者の至高の戒律は、「投資せよ!」であり、それ以外の人々の至高の戒律は「買え!」だ。

第19章 文明は人を幸福にしたのか

・人間には明らかに権力濫用の嫌いがあることに照らせば、人間は力を増すほど幸せになれると考えるのは、あまりに安直だろう。

・興味深い結論の人るは、富が実際に幸福をもたらすことだ。だがそれは、一定の水準までで、そこを超えると富はほとんど意味を持たなくなる。

〇お金持ちは、お昼に寿司もステーキも食べられるし、牛丼やコンビニのおにぎりも食べられる。選択が増えるということ。

・学者のなかには、人間の生化学的特性を、酷暑になろうと吹雪が来ようと室温を一定に保つ空調システムになぞらえる人もいる。状況によって、室温は一時的に変化するが、空調システムは必ず室温をもとの設定温度に戻すのだ。

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