やってみたくなるオープンダイアローグ

やってみたくなるオープンダイアローグ

斎藤環/水谷緑

第3章 夫が浮気してる!

・自分の説明を自分で聞くことの効果。他人に分かってもらうように説明するという過程の中に「自分でもおかしいな」など自発的に気づくきっかけ。言われて気づかされるのではなく、自分から矛盾や不整合に気づいて修正してくと結果的に正常化が起こる可能性。

第4章 オープンダイアローグの5つの柱

・第1の柱「対話を続けるだけでいい」。変えようとしてないからこそ変化が起きる。

・第2の柱「計画は立てない」。予測を立てて動く人は、予測を裏切られることが多く、だんだん悲観主義に。予測を立てないでいると上手くいくことが多いので、楽観主義に。

・第3の柱「個人でなくチームで行う」。

・第4の柱「リフレクティング」 ー 患者に治療者を観察してもらう ー。オープンダイアローグのルールとして「患者がいないところで患者の話をしてはいけない」。(中略)方針の決定にも患者に参加してもらうための機会としてのリフレクティング。

・第5の柱「ハーモニーではなくポリフォニー」。他者は、自分とは決定的に違うし、他社を自分と安易に同一化することは間違っているという認識が「オープンダイアローグ」の一貫したテーマ。ポリフォニー(多声性)。

・戯作家の平田オリザさんが対話と会話の違いを指摘。会話は「合意と同一化を目指すもの」。対話は「自分と相手がいかに違っているのかを理解し受け容れるためのもの」。違っているからこそ対話ができる。

第5章 こうすればオープンダイアローグはできる

・傾聴したらちゃんと応答するのがマナー。傾聴されるだけでは不安になる人も。傾聴と応答はセット。

・リフレクティングトークは、オープンダイアローグの根幹をなす手法の一つ。

・リフレクティングはどこで始めても何回やってもよいが、最後の10分などでやると治療チームが結論を出す場面のように受け取られてしまう。

・嚙み合わなくてもよい。わかりすぎないように、一致させすぎないように。一致させる方がある意味簡単だが、違和感やわからなさ、違いが際立つほど、後で出て来る変化も大きい。

・身体感覚やプライベートな経験に引き寄せて共感性を表明することを推奨。

〇身近に感じてもらう事は重要ですね。

第6章 オープンダイアローグべからず集

・他者は、自己の認識をはるかに超えた、計り知れない深みを持った存在のこと。それを理解することが対話では大事。

・なんちゃってオープンダイアローグ3つ。「傾聴が尋問に」「質問が批判に」「リフレクティングで自説開陳」。

〇しゃっべていると気持ちよくなってしまうというのは、気持ちはわかりますが、気を付けないといけませんね。

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