【株式会社DreamLeap】林龍之介さん

板橋区の起業家インタビュー、第14回目は「株式会社DreamLeap」代表取締役、林 龍之介さんにお話を伺いました。約3年ほど大手2社を経験し、2021年8月に起業したそうです。

第13回目の「Garege TOKYO」マスターの武下さんのご紹介です。

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-起業する前の経歴を教えてください。
 
林さん:高校卒業後、アメリカのアイダホ大学に進学しました。ビジネス&エコノミックスのアントレプレナーシップ(起業家精神)コースです。中でも広告・マーケティングに注力しました。卒業後、帰国してコンサルティング会社のI社に入社しました。
 
-大企業ですね。
 
林さん:実は3か月間就活を行いながら、「自分には大企業は合わないのでは」という思いもあったんです。ただ、入社後3か月間の研修で、ビジネスの基礎を学ばせてもらったのは今でも大きかったと思っています。何をやるにせよ、基礎をしっかりと固めることで自分の軸ができると思っています。そしてこの研修では、大学での4年間、インターンも含めてインプットしてきたこと、つまりスキルを分解することを学ばせてもらいました。ああ、あの時の経験はこういうことだったんだと、腹落ちさせてもらいましたね。
 
林さん:とは言え、配属されてコンサルの仕事を始めると、やはり自分の軸とは違うな、という違和感を感じていました。大学時代のインターンでは、広告関係の会社3社にお世話になったのですが、自分は広告が好きだな、と。ただ、入社して間もない2019年末にコロナが発生し、世間はリモートワークへの移行に苦労していたようですが、I社では早くからリモートワークが導入されていたので、リモートへの以降にはそれほど抵抗はありませんでした。だからこそ、つい惰性で働いてしまったところはあったのですが。働きながら、このままでは、自分は気持ち良くないな、と、2020年12月に退社しました。
 
林さん:明けて2021年1月から、S社に入社しました。ソーシャルメディアマーケティングが得意な会社です。忙しいけど仕事は楽しかったです。学生時代から起業は念頭にあり、ここで3,4年働いてから起業かな、など漠然と考えていたのですが、「あれ、これ、起業いけるかな」って(笑)。そうして2021年8月に退社し、起業しました。ありがたいことに、同い年のS社の同僚と意気投合し、二人で一緒にやることになりました。自分とは真逆のタイプなんですが、補完し合うことのできる存在だと思っています。それから、大学生にも数人インターンで入ってもらっています。
 
 
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林さん:自分の好きな言葉が三つあります。一つは「優れるな、異なれ」。優れるというのは、キリがないと思っていて、例えば、広告に関しての経験が30年ある人と、1年目の人とでは絶対的に経験値の差はあります。その上で、学び続けて経験を積み、自分の理想像を超えたとしても、またそこには上がいる。優れても優れても、際限がないですよね。言ってみれば、同じレーンで勝負してもキリがないので、仮にAレーンで過当競争に陥っているなら、スッと誰もいないBレーンに移ることができれば、自分は先頭を走ることができます。youtuberでは、ヒカキンさんがそうですよね。
 
-先行者利益ですね。
 
林さん:そうですね。ですから、「優れるな、異なれ」なんです。勝ちやすいし、お金が集まります。
 
林さん:二つ目は、「上りのエスカレーターに乗れ」。ここを見極めることは必要だと思っています。
 
-神田昌典さんですね。
 
林さん:そして三つめは、「今を生きる」です。計画を練ることは大事ですが、その計画に引っ張られることがあると思っているんです。もし、計画したことと世間の波が違うな、と思っても、計画に囚われていると変えることができない。5年後、10年後にこうしたい、ということを決めたとしても、世の中の状況は変わるし、そもそも人間も変わります。考えていることは流動的ですよね。それでも、「もう少し待てば・・・」なんて躊躇していると動けない。株で例えると、損切ができない状態です。
 
林さん:極端に言えば、「死」はアンコントローラブルですよね。5年後なんて言って行動せずにいても、明日には死んでしまうかもしれません。ですが、行動はコントロールすることができます。5年後にやろう、と思っていても、気持ちや考えが変わってしまえば、それも無意味になってしまうかもしれません。そうであれば、今が最良だと思って、行動することです。仮に失敗しても、その失敗は無駄にはならないですし、次に活かすことができます。計画に引っ張られずに、今自分が思うこと、直観に従う。何より、自分が気持ち良さを感じることを大事にしています。
 
-ここまでお話を伺い、順調に進んでいるな、と思いますが、起業する上で不安なことはありましたか。
 
林さん:不安というわけではないですが、起業するにあたり、仕事以外で知らないことが経験できました。各種手続き、税金など。起業しなければ知らなかったことばかりです。正直びっくりすることも多かったですね(笑)。ですが、こういう経験も無駄になりません。
 
-確かに、会社員だと気づかないことってたくさんありますよね。
 
 
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林さん:よく考えるのは「人生のゴールはなんだろう」ということです。私の場合は「自己幸福度」を最大にすることです。言ってしまえば、「気持ち良いか」ということ。例えば、大手企業のエリートと、中小ベンチャーの役員と、起業家と。仮に三者ともに年収が1000万円だとしても、孤独感や責任感など、それぞれメリデメがあります。人生は人それぞれで、唯一の正義という概念はないですから。もしも一つの概念にとらわれてしまうと、それに惑わされ、そこで思考停止してしまいます。それこそ自律性はなくなってしまうのではないでしょうか。その軸として、私は「自分が気持ち良いこと」を重視しています。
 
-確かに、自分が気持ち良いか否かって、大事ですよね。
 
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林さん:人は、変わります。未来という概念はフワッとしていますから、ともするとそれに騙されて行動せずじまいになってしまうかもしれません。ですから私は、「今がベスト」だと考えて行動しています。
 
 
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-林さんが思う「自律型人材」とはどのようなものでしょう。
 
林さん:楽しもうと思う人、楽しむことに全力な人です。どうすれば自分が気持ち良くなれるか、と考えることが自律です。それが行動になり、成長につながるのだと思います。もっと考えると、何のために成長するのか、何のために努力するのか、それには何の意味があるのか。いわゆる「通過点」なんだと思います。自分にとってより良いポジションに行くために、成長する。そのためにはまずはよく考えること。思考って、「時間×密度」ですから、密度濃く考えることによってある程度考えたら、後は行動することで自律型人材になっていくと思います。。
 
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-最後に、これから起業を目指す若者にメッセージをお願いします。
 
林さん:「やって見なくちゃわからない」ということを伝えたいです。まずは1回やってみようと。先延ばししても、どうせ同じ問題にぶつかるんだと思います。一定の分析は必要ですが、それを終えたら、後は「今やるべきこと」をやることです。人はともすると悲観的になりがちです。特に頭が良い人ほど先読みして悲観し、「もう少し様子を見よう」となって動けなくなってしまうのではないでしょうか。考えた後は是非、行動してください!

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「対話型OJT」を献本させていただきました。

 

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インタビュアーの林(ラーンフォレスト合同会社 代表社員)は、上記の「対話型OJT」をもとにした、新人の適応を促す「上手な仕事の教え方」を研修にてお伝えしています。

「基礎をしっかりと固めることで自分の軸ができる」という林さんの言葉に、確たる自信を感じるインタビューでした。そして、「気持ち良い」という言葉に素直でありたいな、と思えるステキな時間でした。

林さん、どうもありがとうございました!

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