非言語コミュニケーションの 脳内機能メカニズム

非言語コミュニケーションの 脳内機能メカニズム~「協調と制御」領域 ~

中村 克樹

○非言語コミュニケーションの面白い論文を紹介させていただきます。

http://www.jst.go.jp/kisoken/presto/complete/kyotyo/pdf/researcher/2000_08_nakamura.pdf

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・非言語コミュニケーションは、「相互理解を深める」「不必要な争いや衝突を未然に防ぐ」「より良い社会関係を築く」といった個人対個人の関係において、もっとも重要な役割を果たしている。

・非言語コミュニケ ーションは、より良い個人関係を築き上げる役割を果たしている。例えば、近年発達した通信手段である電子メールなどでは、非言語コミュニケーションの要素がない。気持ちや感情を込めて相手に伝えたつもりでも、それがうまく伝わらずに誤解を生じることがしばしばあるのはこのためである。

○2007年の論文。確かに当時はメールも冷たく感じられたかも。今はそれを補う絵文字や顔文字、スタンプなど非言語コミュニケーション手段が確立されていますね(^^♪

・神経心理学的に、言語における失語のような症状が、非言語コミュニケーションに関しても報告されている。声の抑揚がなくなり、その理解も困難になる。また、自発的なジェスチャーも乏しくなり、その理解も困難になる。こうした非言語コミュニケーションの障害は、まとめて「プロソディー障害」と呼ばれている。プロソディー障害は、右大脳半球の損傷でおこることが知られている(後略)。

・すべての患者の損傷部位は、情動評価課題で活動が認められた2ヶ所(右大脳半球の下前頭皮質と上側頭溝皮質)のいずれか一方は必ず含まれていることが明らかになった。このことは、右大脳半球の下前頭皮質と上側頭溝皮質が非言語コミュニケーションに重要な脳領域であることを示す。

○表情・身振り(ジェスチャー)・声の抑揚ともに黄色い点の部分。

・コミュニケーションにおける大脳半球の左右差は生まれたときにはすでに存在することを示している。

○乳児の顔を観察。泣いている顔では、左の口の方が大きく開いている。右脳優位。

・元来、言語を持たない時代には、動作を中心とした非言語コミュニケーションが使われていた。

・非言語コミュニケーションを司る脳のシステムが言語を司る脳のシステムと似ているのではなく、「(元々)非言語コミュニケーションを司る脳のシステムを利用し、言語機能にうまく用いた」と解釈できる。(中略)コミュニケーション機能を獲得するには、「身体性」(あるいは動作等)の役割が重要であるということである)。

○「心は初めからなかった。「初めに言葉ありき」という聖書の文言はあてはまらない。初めに有機体があり、そこに動きが生じ、動きから心は生まれてきた。」身体心理学より。

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