【株式会社アメニシティ】山口輝成さん

板橋区の起業家インタビュー、第2回目は、大山で不動産業を営む株式会社アメニシティ代表取締役の山口輝成さんです。

2006年に創業し、今年で丸14年(2020年現在)。起業家の大先輩です。

前回のBistroむじかを営む伊藤シェフにインタビューする前にネットで下調べをしていた時、山口さんのブログ記事板橋区大山にあるオレンジの不動産屋アメニシティの日常で、むじかの紹介をされていました。

伊藤さん曰く、食事に来てくれた際に取材を受けたというお話を聞き、「友達の輪」的な展開を考えていたので、後日事務所にお伺いし、インタビューを申し込みました。

実は、輝成さんとは、いたばしTIMESつながりで何度かお会いしたことがあり、以前からがっつり話をしてみたいなと思っておりました。

これは渡りに船だと思い、アポなしでいきなり事務所に突入。

そんな無茶ぶりにも笑顔で快諾、お話を聞かせてくださいました。

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お名刺をいただくと素敵なロゴ。まずはロゴの由来を伺いました。

山口さん:実は、このロゴは2代目なんです。最初に作った時は、「まあ、ロゴは必要だよね」と何となく作りました(笑)。今のロゴは、デザイナーさんとのディスカッションの中で作り上げていきました。アメニシティの「A」を球体で囲んでいるのは「柔らかさ」と「人のつながり」、青は「信頼」をイメージしています。最初の事務所から今の場所に移転した時、じっくりと考えて作りました。

ー起業はいつごろから考えていましたか。

山口さん:設計の専門学校を卒業して新興のデベロッパーに就職しました。ただ、その頃からずっと雇われではいないだろうな、と漠然と思っていました。いつかは起業するだろうな、と。

山口さん:設計の部署を希望していたのですが、配属されたのは「土地仕入部」。バイヤーみたいなものです。結局、起業する直前まで同じ部署でしたが、その間に宅建の資格を取り、そこで具体的に独立を考え、そして5年後に独立しました。

ー学生時代に学んだ設計の知識は今に生かされているのでしょうね。

山口さん:宅建で学ぶ設計の基本的な知識以上のことをお客さまに質問されても、きちんとお答えできることで安心してくれるようです。

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ー起業を志したのはなぜですか。

山口さん:一つは自営業を営む父親の影響だと思います。建築パースを引く仕事です。いつも父の背中を見ることができる環境でした。それから、自分の性格もあります。自分で言うのもなんですが、きっちりした性格なんです(笑)。「仕事はちゃんとやらないといけない」ですし、仕事を与えられるのではなく、自分の責任・努力で対価を得たいと思っています。そのように自分を追い込んでます(笑)

(ご時世柄のパーテーションは、いたばし部仲間の木工房 Asukayama Worksさんの作品です)

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ーアメニシティのブログ、板橋の飲食店のものが多いですね。

山口さん:もともと板橋区で生まれ育ってきたので、板橋が好きなんです。食べ歩きも好きなので、自然と増えていますね。ブログを始めたのは4年ほど前。今では600記事以上になりました。1カ月のPV(ページビュー)は4万前後です。

―すごい!

山口さん:板橋の方達にアメニシティを知ってもらいたい、覚えてもらいたいという思いでブログを書き続けています。今では、食レポのブログ経由でお店に来ていただけることもあります。

ー確かに、食レポをやっていることで信頼感が上がりますよね。人柄もそうですが、知っている人が不動産を紹介してくれるというのは不安感の払拭にもつながる気がします。

山口さん:webを充実させるのは戦略でもあるんです。起業した14年前は、この業界はあまりwebに力を入れていませんでした。集客はもっぱら大手の不動産ポータルサイト経由。同業者でホームページがあったとしても、名刺代わりにしかとらえていなかったのではないでしょうか。今でも、そのあたりは変わらないかもしれません。ですから、web集客にチャンスがあると思っていました。

山口さん:起業当時は「板橋区 不動産」などと検索するとトップに表示されましたし、板橋区を代表する不動産屋だと思われるくらいでした。ただ、時が経つにつれて競争は激しくなっていますね。

ー確かに。でも、今でも上位ですよね。やはりブログの力は大きい?

山口さん:そうだと思います。ブログは資産だと思っています。

ー継続は力なり!ですね。

山口さん:いたばしTIMESの影響も大きいですね。編集長の忠三さんから得るものは大きいです。

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ー山口さんが考える「自律型人材」とはどのようなものでしょう。

山口さん:「新しい仕事を作り出そうと行動する人」です。与えられた仕事をこなすのは当たり前。その上で行動することが必要だと思います。

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ー最後に、これから起業を考えている人にエールをお願いします。

山口さん:私は27才で起業しました。逆説的ですが、起業を経験するためには、起業をしないことには経験できません(笑)。もちろん準備や計画も大事ですが、やはり経験が一番大事。やってみなければわかりません。いくら準備しても、問題は出てきます。ですから、「まずはやろう!」ですね。

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「対話型OJT」を献本させていただきました。

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インタビュアーの林(ラーンフォレスト合同会社 代表社員)は、上記の「対話型OJT」をもとにした、新人の適応を促す「上手な仕事の教え方」を研修にてお伝えしています。

さわやかに、そして真っ直ぐに話す山口さんの口調は、芯の強さを感じさせるものでした。「熱意があるからできた」という熱い思いは、後進に届くと思います。

輝成さん、ありがとうございました!

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