『世界的経営学者が発見! エフェクチュエーション 新規事業の思考法〜優れた起業家27人に共通する「5つの原則」と大企業での実践とは〜』セミナーに参加させていただきました。

先日、標記のオンラインセミナーに参加させていただきました。

『世界的経営学者が発見! エフェクチュエーション 新規事業の思考法〜優れた起業家27人に共通する「5つの原則」と大企業での実践とは〜』セミナーに参加させていただきました。

講師は吉田満梨先生。

差しさわりのない範囲で当日の模様を備忘録として記します。

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伊藤園、おーいお茶。ただ同然のものに誰が100円出す?

エフェクチュエーション。極めて高い不確実性に予測ではなく、コントロールによって対処する思考様式。誰でも学べる。手段から意味のある結果を生み出す→実効性を重視。

対の考え方、コーゼーション。合理的な考え方。目的に対して最適な手段(原因)を追求する→因果性を重視。

VUCAの時代は、コーゼーションでうまくいかない。

所与の手段から始める。

損失の許容可能性。行動が起こせるので新たに出会う人々が増える。

パートナーシップの構築。出会えると、新たな目的・目標が生まれる。

偶然をテコにする。

予測ではなく、コントロールによって未来を作り出す。

目的ではなく、手持ちの手段に基づいて着手する。「手中の鳥」の原則。

私は誰か→何によって覚えられたいか

何を知っているか

誰を知っているか→弱い紐帯の強み、が起業家。

余剰資源を活用する。他者は放置しているものでも。

手持ちの手段を活用、というのは、強みではなかったとしても、活用できないかと考えること。

枯れた技術の水平思考。イノベーションになりやすい。

「許容可能な損失」の原則。失敗が致命傷にならないので再チャレンジできる。学習機会になる。

スモールスタート。

自身の危険感に合わせて、一歩の幅を小さくして始める。

行動しないことの機会損失を考える。

レモネードの原則。予期せぬ事態をポジティブにリフレーミングしてテコとして活用。

偶然はだれにでも起こっているので、それを意識して「何ができるか」を考える。

「クレイジーキルト」の原則。精緻な競合分析を行わず、コミットメントを提供できるあらゆるステークホルダーとパートナーシップを模索。

〇マスキングテープの話。3人の女性、金銭的な見返りなく←その後、お礼などがあったのか気になりますね。

「飛行機のパイロット」の原則。エフェクチュエーションは、非予測的コントロール。未来がコントロールできる範囲において、未来を予測する必要はない。

自己成就的予言。ピグマリオン効果、ゴーレム効果。ほかの人が取らない行動を取ることで周囲に影響を与えてを巻き込める。

コーゼーションとは異なる合理性があるのがエフェクチュエーション。

大企業のコーゼーション偏重がイノベーションのジレンマ。どうエフェクチュエーションを取り戻すか。

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Q&A

Q.エフェクチュエーションの伝道師を置く?

A.10人に一人にそれに近いことをやっている方がいるのでは。そういう方と交流してみては。

Q.手持ちの手段だと小さくなってしまう?大きなビジョンでバックキャストしたほうが?

A.パートナー関係の構築。パートナーと目標を作り上げていく。思っていなかったようなことを作り上げていく。

Q.どこまでなら自身の裁量でできるか。範囲が不明瞭。

A.自身の責任範囲が不確実なら、その中で許容範囲でやる。周りからやんや言われたらわかってくる。まずは小さな一歩でフィードバックを得る。

Q.既存を深堀するか、多角的に行くか。

A.正しいやり方を選択するのがコーゼーションの考え方。両方ともやり方がある。

Q.許容範囲をどこまでと上層部を説得できるか助言を。

A.行動することで失うコトモノに目が行ってしまうが、組織の価値で考えると、やらないことで失うこともある。機会損失。そこを可視化するといいのでは。組織、というより、「この役員」とか、パートナー関係を探ってみては。

Q.目標達成が後ろ倒しになってしまう。辞め時が分からなくなったり、モチベーションが続かなかったり。

A.やりがいを失わない、価値観、わくわく感があれば続くのでは。疲弊しないように時間軸の設定が必要。時間が許容できないなら、何のリソースなら?を探ってみたり。

Q.エフェクチュエーションのポイントはパートナーシップを築くというのがある。

A.コーゼーションとエフェクチュエーションでは構築の仕方が違う。エフェクチュエーションはパートナーとの「アスキング」。未来をどう作っていくかを考える。起業家自身が考えていなかったことをアップデートして、意味あることをデザインすることが大事。

Q.エフェクチュエーションに反対する人にはどうすれば。

A.ある事例。コーゼーションの組織で「試しにやりたい」と言ったら上から反対。「レモンが来た」と思って、上司から言われたことを投げ返したらお互いが理解し合えてきた。組織文化が徐々に変わっていった。小さくてもやればやる人が増えて広がっていく。

Q.エフェクチュエーションの社内認知のステップアップは?

A.黄色い本。アーカイブ動画。ネットの情報などから。実践している方がいれば周りに影響を与える。

エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」

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最後に吉田先生から。

言葉だけだとわからない(伝わらない)けど、やるとわかる(伝わる)のでできるところから活用してほしい。

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吉田先生、ビザスクの皆さま、どうもありがとうございました。

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