Who Gets What

Who Gets What

アルビン・E・ロス

第1章 はじめに ー どんな市場にも物語がある

・参加者が多く集まる市場には厚みがある。(中略)市場の厚みを維持するための取り組みでは、取引のタイミングがカギを握る場合が多い。

第2章 一日のさまざまな活動を支える市場

・かつて買い手が農家の素性を調べ、作物の見本を検分しなくてはならなかったマッチング市場があった場所に、今では金融市場と同じくらいの匿名性があり、同じくらい効率的な、小麦、トウモロコシ、豚バラ肉など、さまざまな食料品のコモディティ市場がある。

第3章 命を救う市場プログラム

・病院にとって移植が収入源であることを忘れてはいけない。病院は医療提供者であるとともに、営利事業でもある。

○本当にここが肝だと思います。

・ブローカーにとっては得策であっても、顧客にとっては得策とは限らず、市場全体にとっては決して得策ではない。

○誠意と利益のバランス。

・行動経済学の研究を通して、人間が全くの計算ずくで純粋に利己的な存在ではないことが示され、伝統的な経済学の前提が覆されている。

第4章 抜けがけ

・時限付きオファーは暴走する市場で頻出。(中略)次元付きオファーのせいで市場は早期化する上に厚みを失い、参加者は市場によって与えられるマッチングの質に関する情報と、市場が他にどんなマッチングを提供し得るのかという情報の両方を得られなくなる。

第5章 速すぎる取引

第6章 混雑 - 厚みのある市場がすばやく機能しなければならないわけ

第7章 高すぎるリスク - 信頼性、安全性、簡便性

・どんなに適切にデザインされた市場であっても、市場参加者がほしいものを手に入れようとする行動を安全にする仕組みがなければ、参加者に欲しいものを提供するのは難しい。

第8章 病院と研修医のマッチングはどう進化したか

・ゲールとシャプレーは当時「マッチ」のことは知らなかったが、安定マッチングを実現するアルゴリズムを考案。(中略)「受け入れ保留アルゴリズム」と名付けたこのアルゴリズムは、やがて失敗したマッチング市場を修復するのに欠かせない(ものに)。

第9章 安心できる学校選択へ

第10章 シグナリング

・I will certainly attend CMU if adCMUted.

○コピペメールの失敗例。恐ろしい・・・

第11章 不快な市場、禁じられた市場 - そしてデザインされた市場

・多くの人が不快感を持つ腎臓市場の側面を、マーケットデザインを通して軽減又は回避する方法を考えることには価値が。

・不快な市場を許すべきかどうかは、白黒で割り切れる問題ではない。市場は集団的な取り組みであり、デザインすることはできても、コントロールできるとは限らない。デザインを通して市場の不快な側面を迂回するよりも、市場そのものを非合法化することを求める声が根強いのは、このため。

第12章 自由市場とマーケットデザイン

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