日本心理劇学会第30回研修会@武蔵野大学に参加させていただきました。

先日、標記研修、

第30回心理劇研修会~「ドラマセラピー」でプレイフルに創造力を高める!~

に参加させていただきました。

講師は立命館大学大学院・人間科学研究科の尾上明代教授です。

差しさわりのない範囲で備忘録として記します。

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・ポーズ当て。心と体を感じるために演技する。

・児童養護施設でのドラマセラピー。被虐待児は加害者と同一化。回を重ね、自身を労わる役も演じるように。「内面に存在する育みの親」(エムナー)。

・「プレイ」の場ができているから、残酷でも、楽しめる。雰囲気を作り上げる。

・一期一会。縁を大事にすること。

・ドラマの中では何でもOK。身体的なアタックがなければ。

・河井隼雄先生の「プレイセラピー」は1対1。治癒劇。児童養護施設で尾上先生が接していた1対多(5)、終了後のある時に気づき。あれはプレイセラピー的だったと。

・発展的変容のゴール、「遊べない」ものを「遊び」に変える。

・プレイフルな場作り。クリエイティビティを開発する。

・みな子供のころに「ごっこ遊び・劇遊び」で鬱憤を晴らしていた。

・芸術療法。「同化」のスタニスラフスキー、「異化」のブレヒト。片方に偏るのではなく、両方が必要。

・ドラマセラピーは安全に終わるのが一義的。

・ドラマセラピーの5つの出典分野、1.劇遊び、2.演劇、3.ロールプレイ、4.サイコドラマ、5.ドラマ的儀式→【統合5段階モデル】に呼応。

・統合5段階モデル。第一段階・劇遊び、第二段階・場面演技、第三段階・ロールプレイ、第四段階・最高潮に達する演技、第五段階・ドラマ的儀式。(エムナー、2007)

===お昼休憩===

・ペアで役割演技。お題の役割を考える際、クリエイテビティが重要。役割はメタファ。自分以外を演じる。そうして少しづつ発見していく。ものの見方を変える、ということを体感してもらいたい。簡単には変わらない、どうすればよいかを考える。

===クロージング===

・参加メンバーを見、雰囲気を感じて実施するゲームを考える。

・ドラマセラピーに乗り気でない患者に対して、考える暇を与えないようなゲーム。

・全員で演じる役割ワーク。集団に隠れるが、見ているだけではなくなる。

・ワークは同じものをやっても毎回同じではない。

〇舞台はナマモノ。

・全てのワークに、構成に意味・意図がある。

・自意識を下げるグループ演技から個人演技に。

・初期は自分でない役を演じる。

===質疑応答===

Q.セッションの時間は?

A.1回90分が基本。1対多の場合、合間に個人面談の時間を挟むことも。

Q.クローズドとオープン。

A.基本はクローズド。事情にもよる。

Q.5.ドラマ的儀式の位置づけは。

A.役割解除。毎回箱(の蓋?)を上げ下げ。事例の1対多の時は、皆で手をつないで「ぎゅっ、ぎゅっ」と。

A.話し合うことの大切さ。演じる前に。話し合い、作り直して、グループが安定に向かった。

Q.小学校の相談室に勤務。ドラマセラピーを取り入れたくて「やってみて」と提案しても「やだ」と言われたり、「モノ」に走ったり。インプロに向いている・向いていないがある。

A.夢中になってもらう方策を思考する。1対1でもグループでも。自分でやっちゃう。

A.拒否できないような。ドラマでなくてもよい。まずはゲームからとか。楽しかった、と言ってもらえるように。

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尾上先生の著作、「子どもの心が癒され成長するドラマセラピー」を購入、サインをいただきました。

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尾上先生、皆さま、どうもありがとうございました!

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