『部下との対話が上手なマネジャーは観察から始める』出版記念セミナーに参加させていただきました。

先日、標記のオンラインセミナーに参加させていただきました。

講師は、株式会社ロッカン代表 白井剛司さん。

以前からOJT教育の「心の師匠」として敬愛させていただいている方です。

差しさわりのない範囲で当日の模様を備忘録として記します。

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・環境認識・時代認識。やらなければならないことがやるための時間よりもある。

・以前:短期業績を評価されると人がつく。その人を育てる。結果として人と業績が好循環にのって組織が成長していく。

・現在:複雑化。大きな目的同士の間で方向が一致しないことも。そこをやりくりしないととマネジャーに求められている。

・悪天候の中、パイロットがたくさんのメータを見ている。「正しいのか」というマネジャーのメタファ。操縦桿、本当に自分が握っているのか。何が起こっているのかを理解することが大事。

・自分をマネジメントできなければ、他者をマネジメントすることはできない。ドラッカー。

・以前。一人の成長を10年ぐらいで育っていくモデル。ロールモデルが近くにいる。サークル型(正統的周辺参加論)。キャリアと言えば「階段」。

・現在:成長のロールモデルをサーチライトで探す「サーチライト型」。キャリアと言えば「モザイク・万華鏡」。

・コミュニケーションの機会は増えているが、時間が限られていてうまくいっていない。カギは「観察」。

・観察すると、自分の言動のパターンに気づける。自分を見ることがまずは大事。気づけると自分のことを大事にすることができる。相手との時間が心地よくなる。相手の心底のニーズが分かる。心の距離が縮まる。

・思考と感情と身体感覚を観察する。

・ポリヴェーガル(複数の迷走神経)理論。わかりやすい観察の眼鏡→ポリ語(by DMW)。心と身体を3つのモードで表す。赤・緑・青。

・自律神経の認識を塗り替えつつある。アクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)。ポリヴェーガル理論ではブレーキが二つ。急ブレーキと緩やかなブレーキ。赤のモードはアクセル・戦う/逃げる。青のモードは急ブレーキ・固まる動けなくなる。緑のモードは緩やかなブレーキ・社会的なかかわりを保つ。

・日常的には緑で動いてほしい。

・マネジャーは赤の状態が日中、帰宅して青に。緑がほとんどないのでは。

・今、自分が何色なのかを気付くこと。

・緑のモードの神経は「コミュニケーション」に関連する場所に。顔面神経:中耳、表情筋・三叉神経:鼓膜、あご・副神経:方、首・腹側迷走神経:心臓、気管支、のど。

・体の中は赤だが表面は緑、にこやかな表情はおかしいなと感じる。

・自己調整。赤ちゃんや猫を抱っこしたり。赤ちゃんを通じて相互調整。

・体自律神経系は環境刺激に反応している。刺激→自律神経→反応。赤青緑。

・3つのモードは全て自分を守ろうとする働き(反応)。安心を得たいための働き。「反応」という見方ができると受け止め方が変わってくる。自分に対して責めなくなる。相手の言動に対して寛容になれる。

・自分のモードは瞬間瞬間に変化していく。忙しいマネジャーは緑の状態が少なくなる。

・赤・青が悪いわけではない。緑を増やしていくと自然に赤が減っていく。自然に触れる、柔らかいものに触れる。青、体が休みを欲しているのでしっかり休む。

・3色のブレンド。掛け合わせという概念。赤と青のブレンドは「危険・注意」。気づいて緑や青に専念すること。

・マインドフルネス。刺激に自覚的になる。気付きが得られる。そのうえで選択肢が増える。

・どう組織で広がるか。1 on 1、チームビルディング、マネジャーとHRBPでナレッジを共有、マネジャー自身のふり返り・内省のナレッジとして活用。

緑モードの組織に。3色を共通言語化しチェックイン・チェックアウト時に。

===質疑応答===

Q.赤青緑すべてが重なる部分はどんな状態?

A.3つの掛け合わせはあまりない。基本は二つ。

Q.赤の状態が強い組織のマネジャー。部下からのアプローチは有効?

A.部下がマネジャーに直接は、なかなか言いづらいのでは。人事から。伝える際にデータを添えて。また、そうならざるを得ないという「反応」を見る。治すところまで一緒に。

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白井さん、JMAMさま、皆さま、どうもありがとうございました!

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