夕学五十講「これからの時代の働き方改革の重点課題とその失敗・成功事例と推進ノウハウ」に参加してきました。
『多くの企業・労働者は「働かされ方を変えられている」だけ?』社会人になった直後から「自分の働き方改革」そして「組織の働き方改革」を推進し、さらに企業や官公庁の働き方改革プロジェクトを支援するコンサルタントとしての活動の蓄積から、昨今の働き方改革の光と影・本質について解説します。また、コロナ禍を経た日本における取り組むべき働き方改革の課題やそのノウハウを紹介いたします。
※紹介ページより引用
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・2000年頃、ペーパーレスに移行、業務の仕方が変わる方向に。コクヨはファイル用品やキャビネットなどが主力。入社試験の時、「今後どう考えているのか」と逆質問。ケンカ。結果、新規開発部門に配属。
・インターネットの台頭。会社の売り上げが減少。通販に参入しないとという危機感。
・文房具屋。倒産の増加。今も年100件ほど。
・コクヨの新しい価値を生み出さないと。
・2006年頃、残業削減が言われ始めた。自分的に必要性に気付いたのは、趣味のアニメが見たかったから(笑)。「働き方改革」。言い出したのは自分が日本初では。
・残業の理由を分析。「会議」「資料」「メール」(「移動」)。ドキュメント作りをアウトソーシング事業に。クライアントに常駐。コクヨソーシングパートナーズ発足。
・2016年頃、働き方改革の主意が「残業削減」オンリーに。コストカットにばかり目が。失われた30年。働き方改革の方向性がおかしいのでは。
・本来のポイントは「やりがい」
・プレゼンなど、人前で話すのは苦手だった。そのうち、演じることだと気づく。「来てもらう営業」のためには必須の技術。自分的には残業削減に続く「2つ目の改革」に。
・自分で自分の働き方を変えていくことが「働き方改革」。上からではダメ。空いた時間で成長しないと。
・ワークを楽しめないとライフも楽しくない。
・コミュニケーション活性化とペーパーレス化のためにフリーアドレスにしたが、業績が下降。フリーアドレスの見直し後に上昇。
○やめる、戻す勇気。サンクコスト。
・組織は分業で成長してきた。「資料作り部」がなかったから、皆資料作成に追われる。
・「やること」「やり方」「やる力」改革。
・ダイバーシティの本来の意味は「different」。異質性。「多様性」を発揮させないと。
・月1,2回の出社。キャンプ地のような場所がオフィスに。meetingではなく、meatingと呼んでいる。「肉付け」。キャンプでたき火を囲むように。進捗管理会議ではなく、課題解決会議に。報告の最後は質問形式で終わるようにすると意見が出しやすくなる。その日は焼き肉を食べに行く(笑)。
・働き方改革をマーケティングと捉える。
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質疑応答。
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○私から2点質問。「好きなアニメは?」「「文房具屋さんに恨まれなかった?」。
A.たくさんあるが、一つ上げるなら「銀河英雄伝説」。元は小説から。虚構の世界に入り浸れるか。例えば「美味しんぼ」。自分の中に山岡四郎を降ろす。虚構から経験を広げること。
○坂本さん、お芝居の素養が高そうです。
A.仲の良い文房具店に半ば監禁されかけたことも(苦笑)。ただ時代の流れを誠心誠意説明して説得。これからのモデルに乗っかってくれと。友達になりたかった。
Q.労働生産性の絶対化は難しい。どう説得するか。
A.可視化はできるけど、安易なのはダメ。決めようと思えば、部署で成果や評価を決めることはできるが、「貢献」と「進化」を意識すること。
Q.健康経営について。
A.不健康自慢から始まった。午前0時にアラームをかけて、カレーうどんを食べる生活に激太り。仕事の能率がダダ下がり。それをエビデンスに健康経営を推進しようと。健康な人に言われても響かないと思っている。
○誰が言うか、というのは肝心ですね。でも、自分をエビデンスに持っていくのはすごいです。
Q.「イチニンマエ」から「ヒトリマエ」。皆が自由に動くということ。部下にここまでなってほしいと思っても、なかなかうまくいかない。自分は8日間休暇を取っている間、従前従後、どこを見たらよいか。
A.何を学んだのか、何を経験したのかを聞くと良いと思う。
Q.フリーアドレスやテレワーク。良いところは。
A.月に一回は集まろう、となると、一期一会感が。キャンプのよう。親密感が増す。
Q.「ヒトリマエ」。どう風土を育めば。一部を特別扱いをしてしまっても。
A.(一枚のハンカチを下から均等に押し上げるのではなく、ハンカチの中心をつまんで上に持ち上げるメタファを示して)それについてくるイメージ。多様性の受容、プライベートの共有。
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坂本さんの著書、「ゼロから始める働き方改革」。
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坂本さん、どうもありがとうございました!
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