[ガリガリ君の開発者、そして育ての親「鈴木政次氏」、登壇!]に参加させていただきました。

・うちの娘たちが小学生だったころ、工場見学で楽しませていただいた赤城乳業出身の鈴木政次さんのお話、差しさわりのない範囲で備忘録として記します。

===

業界で生き残る強小カンパニーの創りかた

“ガリガリ君“の開発者、そして育ての親
鈴木 政次氏

===

・ アイスは普通は兼業。ベスト10のメーカーでアイス専業は赤城乳業のみ。
・ 赤城乳業の伸びは異常といってもいいくらい。2003年175億、2022年520億。
・ 企業メッセージは「あそびましょ。」。会社のポジショニング、立ち位置を忘れないようにという社員へのメッセージでもある。
・ 5S+1S(スマイル)が大切な時代。
・ 工場を「見せる工場」に。先駆け。お客様に見に来てもらったファンになってほしい。最初はテレビ局が取材に。NHK以外民放全部。売り上げが前年より3割伸び、その次の年はさらに2割増しに。
・ インフレは、新商品が売れる時代になるのでは。
・ ブラック。売れに売れたが2年後に真似された。鐘紡。スーパーソフトも売れたが真似された。M乳業。簡単な名前過ぎて商標が取れなかったから真似されてもしょうがない。それが「ガリガリ君」につながった。

〇ブラック、はまりました!


・ 景表法。2%。50本に1本しか当たらない。
・ ガリガリ君。最初は中3、今は小学生。
・ 値上げの際、経営陣が頭を下げるCM、1か月ほど。大評判に。アメリカ人には「おかしい」と言われた。
・ 経営者に求められることとは、会社の大方針を示し若々しく夢を語り、決済し結果をだすこと。
・ 社員に求められることとは、問題発見能力と問題解決能力。
・ オイルショック以来、激戦に。乳製品と氷菓の垣根がなくなった。棲み分けがなくなった。赤城しぐれをワンハンドに。遊びに夢中の子どもが片手で食べられるように。
・ 赤城しぐれの定番の味を使うな、と営業に。それじゃカップと一緒だと。七転八倒の末、サイダー飲料を使用。ソーダ味、コーラ味、グレープフルーツ味。
・ 名称は「ガリガリ」が決まっていた。固有名詞にするために現会長が「じゃあ、君をつければ」の一言で決定。口コミに乗るように。いつの時代も一緒。
・ 売り上げが頭打ち。ガリガリ君を嫌いな人にアンケート調査。3万人にしたがよくわからず失敗。その後、食品メーカーの若い人に、「日本人は本音と建て前」だから駄目だと。アドバイスは「グループインタビュー」。女子高生、女子大生、OL、主婦に。マジックミラー越しにぼろくそ。パッケージを変更。きれいな汗、きれいな歯茎。

〇いつの時代もやはり、女子の力は強い。

・ 時代はモノ・コト・トキ消費。ネットの時代。
・ 30年寿命説を打破。大人になると卒業してしまう人が多い、ということで「ガリガリ君リッチ」を開発。

〇猛暑の時代、ガリガリ君は外仕事の人には神!

・ ガリガリ君リッチコンポタージュ味。ポタージュが来る、と、ポタージュ会社のアドバイス、プレゼン。大成功し、ナポリタンは大失敗。二匹目のドジョウはいなかった。
・ 「自分のために仕事をしよう」と、あるメーカー向けに宇都宮で講演。今の社長が同じことを言っていると聞いてびっくり。
・ 「今忙しいから後にして」「ああ、それ、知っているよ」という言葉で、周囲が情報を持ってきてくれなくなった。

〇これ、気をつけないといけませんね。傾聴し、尊重すること。

・ 若い人たちの空気感、肌感覚の情報を入れるのは難しいので、自社の若い人から仕入れる。
・ コロナがくれたことの一つ。自社の強みの整理整頓し、社員教育をする時間。
・ マザーテレサの愛の話。愛の反対語は「無関心」。人に関心を持つような組織にしてほしい。そのためには「見える化」「言える化」「聞ける化」。自ら考え動く人、自分を律する人が育つ。共感と思いやり。Sympathy & Empathy。世代格差を埋める温度感の共有。
・ 自己成就予言が大切。
・ アメリカのMBAホルダーを調査。AGrとBGr。将来をはっきり言った人とそうでない人。30年後、成就したのはA90%以上とB50%程度。
・ 社会に出る時、母親に、「7人の敵、最初の敵が一番強い。それは自分。自分に勝てればあとは楽」「神は平等。3人、チャンスの女神を派遣。前髪しかないけど」。

===

鈴木さん、皆さま、どうもありがとうございました。

応援クリック、励みになります!

にほんブログ村

Follow me!