Beyond2023 「メタバース」の未来を考えるに参加しました。

先日、『Beyond2023 「メタバース」の未来を考える』ウェビナーに参加しました。

差しさわりのない範囲で備忘録として記しておきます。

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講師は、立教大学人工知能科学研究科特任教授/東京大学生産技術研究所特任教授の三宅 陽一郎さん、オペレーターは、Forbes JAPAN 執行役員 Web編集長の谷本有香さんです。

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【メタバースとは?】

・キャラクターAI、スパーシャルAI、メタAI。3つの連携。

・メタバースの特徴は、空間があること。zoomは空間がないからメタバースではない。現実とつながっている。地続きのデジタル空間。

・メタバースは「世界観」や「物語」はない。オンラインゲームとは違って。空っぽのデジタル空間。

・ネットは最新の情報を知りたいから。検索エンジン⇒SNS⇒メタバースへ。

・オンラインゲームは現実と接してはいけない。メタバースは現実と接すること。

・仮想通貨で現実とつながる。

・やり取りをするのがメタバースの特徴。経済そのものが動いている。経済が「物語」。仮想通貨とつながって着目を浴びてきた。

・メタバースとお金。ブロックチェーンと仮想通貨がメタバースの普及につながっている。

・SNS+ゲーム空間=メタバース。メタバースソーシャル空間。

・UGC。ユーザーがアイテムを作って売る。メタバースエコノミー。

・「エージェント」というAI。たくさんいる。

〇ここ、悪意が潜みそうなか所でちょっと怖いかも。

・現実空間をネット上に再現。垣根を超える。

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谷本さんからの質問。

Q.どういった業界がメタバースとの親和性が高いのか。

三宅さん→小規模から大規模のメタバースがある。1対1の服の売り買い、不動産屋と建設業界?、家族メタバースとか。いろんな用途に使えるのがメタバース。Zoomで英会話だけでなく、メタバース内でピクニックしながら。実演しながら見せてレッスン。空間があった方がレッスンしやすい。

〇レディープレイヤー1ほどになったら、まさしくだと思います。

Q.リアル、実店舗の意味付け。リアルが重要視されるのは?

三宅さん→リアル、という言葉が変わっていく。虚と実ととらえ、対立関係だが、物理空間とメタバース空間を含めてリアル、と呼ぶのがよいのかな。実店舗と仮想店舗とか。1センチと変わらず現実とそっくりなデジタルツイン。逆に実店舗は小さいがメタバースでは大きいとか。それぞれが補完する関係に。相乗効果。

 

Q.言語的な問題はクリア。ビジネス上の戦い方は?

三宅さん→メタバースがどのくらい作りこまれているのか。おもてなしの気持ち。デジタルコンテンツなので在庫超過にならないし。メタバースは話題になる。メタバースニュースサイトが先々出来る。

 

Q.日本的な何かを活かすとしたら。欧米と違う考え方。例えば東洋哲学思想とか。

三宅さん→メタバースは現実とつながることで価値がある。現実とメタバースをつなぐ。必ずしも商品ベースでなくても。環境を再現し、お客に提供。デジタルと自然は対義的ではなく、地続きなのは東洋的では。

 

Q.現実とメタバースとの混乱は?

三宅さん→コロナで社会がストップしかねなかった。デジタルがあったので何とかなったが、処置的なもの。メタバースは、物理空間が使えなかったとしても社会を継続しなければいけないということがあるのが、無意識的に社会をドライブしているのでは。空間の価値とは何だろう。リアリティへの変換が強いられている。デジタル空間で失われてしまうものや、過剰に物理空間に依存していたものをデジタルに移行することも必要。場所の制限を乗り越えるのがメタバース。

 

Q.データをどのように利用していけば?

三宅さん→場所や人のデータをメタバース内で可視化することが議論されている。メタバース空間は専門家集団を集約する。瞬時にできる。災害対策用メタバースとか。エクセルデータなどを可視化することで一段上がる。ちゃんと可視化する段階が重要。

 

Q.課題感は?リアルの出来事がメタバース内でも起こりえるのか?

三宅さん→時代のフロントなのでいろいろな問題がある。仮想的に売っているデータは所有権はどこにあるのか。著作権持っていないのにNFT化したり。デジタル著作権の問題は宙に浮いている。ユーザーが生産者。リアルでは専門化しか作れなかったものが手軽に作れるようになる。学習したデータと似てるよね、といった問題も。

三宅さん→メタバース内のプライベート問題。メタ バース内の個人情報は誰のもの?

 

Q.メタバースネイティブ。教育においてどう使うことができるか。

 

三宅さん→新しい世代の可能性。リアルとの混合。ネイティブの人達はリアルとメタバースは「等価」。リスクはあるが、そういう世界観のもとで社会を培っていくのでは。新しい教育の可能性はビジネスチャンスでは。常に二つある上での教育コンテンツ。いずれ大学もメタバースを作るのでは。学びの機会は圧倒的に増えていく。

 

Q.メタバース運営が解散、事故にあったときにはどうなる。

三宅さん→web3が問題を解決できるかも。ブロックチェーン。ユーザー側にゲームの主権を与える。今はクライアントとサーバーの構造なので、大本がなくなるとローカルでは遊べるが、全体では使えなくなる。

 

Q.こんな風に使ってみたら、というのは?

三宅さん→日本人の創りこみは世界有数。有利かも。参加をするというのは今まではその場所に行かなければいけなかったが、メタバースではデジタルツインでクリアできる。日本列島がもう一つできるとか。虚で体験したものは実を経験したくなる。人の誘導の同線として使えるのでは。匂いとか味を転送する技術の開発も。

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【ラップアップ】

クライアント側の作りこみは容易になってきたが、サーバー側はこれから。お金がかかる。メタバースそのものは箱に過ぎない。運営のコストはとんでもない。運用スキル。デザイン、構築、運営でビジネスを考えてもらいたい。

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皆さま、どうもありがとうございました!

 

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