大東文化大学生のインターンシップ発表会のオブザーブをさせていただきました。
先日、板橋区起業家インタビューでご縁をいただいたタニタハウジングウェアの谷田社長のご厚意で、大東文化大学生のインターンシップ発表会のオブザーブをさせていただきました。
タニタハウジングウェアさんでは、10年ほど、大東文化の生徒さんのインターンシップを受け入れているそうです。
とはいっても、普通に仕事を体験してもらうというのではなく、タニタハウジングウェアさんからテーマを提示し、3週間後の発表会に向けてプレゼンを作り上げていくというものです。
今回のテーマは「エモい雨のみち」。
”雨のみちをデザインする”タニタハウジングウェアさんならではのテーマですね。
差し障りのない範囲で、備忘録として記しておきます。
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Fさん
・自分にとっての「エモい」とは。ドラマのグッズや、風景、好きな歌。宝石や刀など、一目見ただけでテンションが上がるものなど。
・雨の映像を同じ場所から撮影。雨の音を室内と室外で録音したものを編集。音の違いや、天候による光の違い。
・ある日、アルバイトでくたくたになった後に雨の音を聞く。降り始めの弱い雨の時は「過去」を、雨のピーク時は「未来」を思考・意識した。
・雨と花火。室内外の音の違い。
・今まで意識していなかった、雨に対する新たな視線を得られた。雨の怖さだったり、優しさだったり。
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Suさん
・実は雨が嫌いだった。このテーマについて、どう表現すればよいのか。続けるうちに、雨でしか見えない風景があることに気づけた。
・デザイン性のある建物。雨よけの庇。雨の時以外でも視覚で楽しめるように。
・植物の水滴。イキイキしているように見える。時には違う植物のようにも見える。雨には生命力を引き出す力が。
・水たまり。同じ場所でも、違って見える。都会の照明の光が反射するさまは「エモい」。
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Saさん
・「エモい」。内外の影響で、心が動く瞬間。
・屋根の雨音は雨が踊っているよう。
・東北の古いシャッター街。昔の写真と比べて、さびれている様子は物悲しい。歩道を覆うアーケードの軒先には、時に「ツララ」も。天の涙のよう。
・雨は、感情によって感じ方が違う。イメージが見えた瞬間が「エモい」。
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○インターンシップを受け入れているのは、いかに若い感性を取り入れるかということを意識しているそうです。
○三人中、二人が自身のインスタグラムを投影してプレゼンを行っていました。そして三人とも動画を駆使。素晴らしい。
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プレゼン終了後、各自の感想。
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・雨の音を消さなくちゃ、と思い込んでいた。雨の音を聞かせるという発想。
・「世界が潤う」という捉え方は良い。
・エモい、というのは、ノスタルジックなんだなと。
・ツララの話。建築の世界では、ツララが発生してしまうのは「恥ずかしい」という捉え方だった。残す価値と、なくす価値がある。
・「さみしい・物悲しい」が、「愛おしい」に。
・雨の多様な面を鮮やかに切り取れている。生命の時間。雨に「グッと」くる。
・「エモい」というのは、「生活感」なのかも。若い人は、整理されすぎていないほうが良いのかも。
・Fさんは「聴覚」、Suさんは「視覚」、Saさんは時代の背景や記憶を「嗅覚」として感じられるそれぞれの映像。
・雨は「異世界を感じる」「浄化」「想いを呼び起こす」など、さまざま。
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最後に、谷田さんから一言。
・三者三様の視点を知ることができ、また、三人の良い関係性も感じることができて良かった。3週間、雨のみちを考えてくれたこと、そして雨の音を聞いてくれたことで、それぞれ、自然の良さや怖さを感じてくれたのだと思う。
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