ガーファ ネクストステージ

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スコット・ギャロウェイ

第1章 新型コロナとGAFA+X

・正解を見つけてから行動しようとすると決して成功しない。緊急事態の管理において完璧さを求めるのは成功の大敵。完璧さよりもスピードが大切。社会の問題は、誰もが過ちを犯すことを恐れていること。

・顧客の手間を省くためなら何でもするという姿勢こそが、NPS(顧客の心をどれだけ掴めるかの指標)を高める。

・企業は「真剣なふりをする」ことが前よりはるかに、難しくなった。人種差別だけでなく、どんな問題に関する広告にも言えること。

第2章 四騎士 GAFA+X

・シンプルに言えば、戦略とは、「本当に難しいことの中で、私たちは一体何ができるのか」という疑問に対する企業の答え。

第3章 台頭するディスラプターズ

・ある業界が弱体化していることを示すサインは、偽のイノベーション~製品の実質的な価値を高めることのない特性の追加~の存在。(中略)これらは一部の経営者がよく使う、昔ながらの家庭向け治療法。

○どうせお金をかけても無駄だから、適当にごまかしておこう、値上げだけして・・・ということでしょうか・・・?

・「成功するまで、成功しているふりをしろ」を信じて走り続けて何かを成し遂げた企業もいくつか存在するが、全てがそうではない。

○玉石混交。でも、逃げ切るのも絶対悪かというとそうでもない気がします。難しい。

・自分たちの商品を買う顧客を見つけるのではなく、顧客がいる商品を見つけることこそが優秀なマーケティングとビジネス戦略。

・消費者が望むのは選択肢が増えることではなく、提示された選択肢への信頼。選ぶことは時間と注意力を支払う税金(負荷)。人は選択肢をよく調べて情報を整理し、自分に合ったものを見つける手間を他人に負担してもらいたい。

第4章 大学はディスラプターの餌食

・(オンライン化に際して)講堂、ディスカッション、寮、食堂といった「伝統的な」大学生活の経験の中にも、以前から不平等や非効率がある。ディスラプションはコミュニティへの貢献の範囲を広げ、その内容を改善する機会。

○多様性を考えた時、オンライン環境は白人男性以外には影響が少ない、と。

第5章 GAFA+Xの暴走に対抗する

・資本主義の本質、「まずは自分が取って、その後他者を助ける立場に。自己中心性が最終的に他の人の利益にもなる。

・ある調査では、アメリカ人の平均寿命を予測する最も重要な因子は、生まれた場所の郵便番号だとされている。

・「縁故主義」。(本著者は)テック企業の幹部について記事を書くことが多いが、当事者に会うのはほとんど断っている。初対面の人に合うのがつらいのと、直接会うことで親近感が生まれるのを恐れているから。(中略)ヒトラーに会った事がない人の方が、彼を正しく評価できる。

・経済不安は高血圧のようなもの。小さな不調であっても命を脅かす病気に変える。それどころか本当の高血圧にもつながる。低所得世帯で育つ子供には、裕福な家庭で育つ子供よりも、高血圧が多く見られる。

○「貧乏は悪」と、北野武さんのお母さん。

・二つの最優先事項、「私的権力≒巨大テック企業が持つ権力の抑制」と「個人の権利の拡大」。巨大テック企業が持つ権力を制限する第一歩は、権力の所有者を政府から追い出すこと。富裕層から政治運動に流れ込む資金を大幅に減らすこと。

・ポスト・コロナの世界の、若い世代という希望。人類という種の大いなる能力である「協力」を大事にする世代が育っているのでは。

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