先日、夕学五十講、「健康経営ブランディングのすすめ」に参加してきました。講師は、一橋大学大学院経営管理研究科 教授の阿久津 聡さんです。
 
差し障りのない範囲で、私の理解の範囲で備忘録として書き記しておきます。
 
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今回のセッションでは、健康経営とはいかなるものかを、産業保健体制との関係や経営手法としての特徴に焦点を当てながら明らかにしていきます。また、健康経営を企業ブランディングの枠組みの中で捉えるフレームと実践についてのプロセスを解説し、社員のワーク・エンゲイジメント、企業のパフォーマンス、外部からの評価がそれぞれ向上し、さらに企業ブランドの理念への社員の共感を強めていくという、螺旋状に上昇するサイクルの仕組みを実践のためのヒントとともにご紹介します。

※紹介ページより

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・「健康経営」は登録商標。

・厚労省と経産省が連携。

・健康経営の事例。ジョンソンエンドジョンソン。投資対効果が高かった。1ドルの投資で3ドルのリターン。業績の向上。

・産業保健の原点はフィジカルの安全性。

・健康への投資は攻めの経営。

・イメージアップがカギ。外部からの評価。「採用応募者増」「モチベーションアップ」「離職率減」が期待される効果。知る人ぞ知る、では効果が薄い。

・企業と価値観が合えば、健康に好影響。中長期的に本気で取り組むこと。

・「健康経営」≒「健幸経営」。事業構想大学院大学の西根英一先生。企業の成長と従業員の心身の健康の両立を推進。企業理念と個人の価値観をすり合わせて共感すること。

・マインドフルネス。過去を後悔、未来を心配するのではなく、「今」に集中、感じること。

・健幸経営の先進事例、「丸井グループ」。専属産業医が執行役員に。「エーザイ」。理念である「human health care」を定款に記載。

・検証は先の話。医療費を従属変数とか。結果を出さないといけない。実証には企業の協力を得て客観的な研究指標を得たい。質問紙調査、DNA・RNAの免疫反応や慢性炎症など。中長期的な健康状態が見られるように。

・理念に共感することで健康状態が変わるのか。論文の執筆。

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質疑応答

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Q.ウェルネス、ウェルビーイング、違いは?

A.ウェルネスはスポーツなどフィジカルを表すことが多い。ウェルビーイングは心理学、精神疾患から発生。ポジティブ心理学の流れ。ハピネスを精緻にしたもの。ハピネスは主観的では、と疑義を提示したのがアリストテレス。

○ウェルビーイングはヘドニック(快楽的/主観的)。ユーダイモニック(長期的/利他的)の方が健幸経営に近いのでしょうか。

Q.働き方改革を推進の際、生産性にどう結び付けて表すのかに苦慮。

A.企業の協力を得られれば、データを分析して検証できるが、即効性がないから協力が得辛い。ただ、目的化しないように注意しないといけない。

Q.健康経営を提案したいが、トップが納得していない。進め方は。

A.産業保健が前提。困っているところをさらに良くするために。トップも人間。感情に動かされる。手紙の事例。

Q.「価値観の合う会社を探せ」と学生に伝えているとのことだが、具体的には。

A.正解は無いからこそ理念が大事。「この会社、おかしくない?」という違和感。暗黙知で分かる。

Q.個人と企業のリンク。投資した指標は。

A.アンケートは取れる。お金はそんなにかからない。ただ、ハードルは高い価値を感じてもらえないと。担当者のパッションが大事。

Q.健康診断で良いのか。

A。やる気が出ない、仕事が辛い、嫌だというのを何とかしたいというのは健康診断では見えないかも。結果が悪くなくても、ウェルビーイングではない状態。趣味が楽しいから、仕事は我慢しようとあきらめるというのはもったいない。

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阿久津先生、どうもありがとうございました!

 

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