先日、夕学五十講、 「ディズニーとチャップリンの文化経済史」に参加してきました。 講師は、日本チャップリン協会 会長の大野裕之さんです。

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エンタメ史上の2大巨頭チャップリンとディズニーが、師弟関係にあったことは意外と知られていません。ちょび髭の放浪紳士で世界中を席巻した喜劇王は、史上初めて映像キャラの知的財産権を確立しました。彼はディズニーに「自分の作品の著作権は他人の手に渡しちゃだめだ」と教え、二人してキャラクター・ビジネスを発明したのです。エンタメの始祖たちの友情と戦争による別れ—二人の生き方を通して現代のメディア文化ビジネスの可能性を掘り下げます。

※紹介ページより引用

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差し障りのない範囲で、備忘録として記しておきます。

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・ハリウッドにおける本物の天才はディズニーとチャップリン。二人は近しい関係だった。

・ロンドンのケニントン出身。5才生存率が低い貧困地域。エンターテインメントの町。

・ミュージック・ホールと正劇の違い。MHはアルコール可。正劇は不可。MHは比較的ガラが悪い、と、規制がかかる。出演人数は少数、同演目の出品不可、時間も30分程。正劇はそういった規制はなく何でもあり。

・MHも負けじと高級なカルチャーを取り入れたり。

・MH出身の両親。父はヒット歌手。ヒットの基準は「歌詞カード」の売上。レコードもない時代。

・チャップリンが5才の時、母の声の調子が悪い時に代わりに舞台に。初舞台。

・ディズニー本人の回顧。父を悪役に。実際はそうでもない、むしろ人徳家?ドラマティックを演出?

・ディズニーは元々俳優志望。チャップリンのモノマネで15才の時、カンザスシティの大会で優勝。賞金2ドル獲得。

・二人は12才差。チャップリンに憧れて育った。両雄は年齢差があったから並び立った。

・「キッド」。全世界で同時にあまねく視られたのはチャップリンが初。

・世界中でチャップリンのバッタものが横行。山高帽、髭、ステッキと、真似るのが簡単。ドイツやロシアで「カップリン」「アップリン」など。

・知的財産権をめぐって裁判に勝訴。

・ステッキは根竹。ロスで売っていた岐阜産のもの。しなるのがよい。

・ディズニーの原点は「アリスシリーズ」。アニメの中に実写のアリスが登場。その他、歯と虫歯菌のアニメとか。

・初ヒットは「しあわせうさぎのオズワルド」。ユニバーサルに権利を持っていかれてしまった。契約書をよく読んでおらず。激怒し、ミッキーマウスを制作。

・ミッキーはトーキーの走り。大ヒット。

・二人の出会いの時、「僕も、君のファンだよ」とディズニーに。

・ディズニーの現在の著作権に対する厳しさはチャップリン由来。チャップリン曰く、「創作を邪魔されたくなかったから」。

・ディズニーの多角経営の原点はキャラクタービジネス。

・「街の灯」。併映は「ミッキーのバースデー・パーティー」。アメリカでの公開日は1931年1月30日。

○!!ラーンフォレスト合同会社の設立日は1月30日。何となくうれしい(笑)

・ミッキーマウスの造詣はチャップリン。絞った胸元、ダボパン、ドタ靴ガニ股。

・チャップリンもミッキーも、「どんな人にでもなれる」。

○木村拓哉さんもそうですね。

・サイレント映画は「スピードの芸術」。比べてトーキーはテンポが悪い。当時の技術では早回しをすると音が高音になってしまうため。

・二人の共通点は、自身で、全てを演じることができる。「ライムライト」では、共演の女優曰く「自分が猿回しの猿のように思えた」と。ディズニーは、7人の小人を全て声色まで使い分けて演じて演出。

・最初のアニメのスターはフィリックスといわれているが、実はチャップリンが先にアニメ化。その中の登場猫がフィリックス。

○スピンオフみたいなものですね。

・ディズニー曰く「1にも2にも3にもストーリーテリングをチャップリンから学んだ」。

・第二次大戦が二人を分かつ。ディズニーは当時の映画の売り上げの94%が軍需映画に。チャップリンは「平和の扇動者」と自称。平和屋。政治的対立。

・ディズニーランドは、「ランド」。理想のアメリカを体現。

・1930年代にテレビが開発されたとき、世間の評判はイマイチな中、「テレビは現代のキリストになる」と、事務所にいち早く取り入れた。メディアに飛び込み、可能性を追いかける。

・チャップリンのセリフにはメッセージ性。ミッキーマウスにメッセージ性は・・・。

・二人は両極端ともいえる。複眼の視点持つのが大切と教えてくれているのでは。

・チャップリンの最後の映画の脚本は「フリーク」。翼を生やした少女の話。上映の企画にて、参考上映するいくつかの映画の候補の筆頭に「メリーポピンズ」が。ディズニーが最晩年に30年越しに撮った映画。両作品ともに、空への憧れが。

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最後に、大野さんに私が大好きな映画、「チャーリー」をどう思いますか、と質問させていただきました。

大野さん曰く、「挑戦したことは本当にすごい。ただ、超えられない」という言葉をいただきました。

ロバート・ダウニーJr.さんやリチャード・アッテンボロー監督たちの努力には敬意を表しつつ、やはり、チャップリンは唯一無二なのでしょう。

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大野さん、慶應MCCの皆さん、どうもありがとうございました!

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