コンビニ人間
コンビニ人間
村田沙也香
・その時初めて世界の部品になることができ、自分が生まれた。世界の正常な部品としての私が確か胃に誕生した。
・「私」を形成しているのはほとんど私のそばにいる人たち。特にしゃべり方は身近な人のものが伝染。伝染し合いながら人間であることを保ち続けている。
・怒りが持ち上がった時に協調すると、不思議な連帯感が生まれて、皆が私の怒りを喜んでくれる。
・(18年経過して)店長も、店員も、割り箸も、スプーンも、制服も、小銭も、バーコードを通した牛乳も卵も、それを入れるビニール袋も、オープンした当初のものはもうほとんど店にない。ずっとあるけれど、少しづつ入れ替わっている。それが「変わらない」ということ。
○忖度、迎合。多かれ少なかれ、人は行っていることを抉り出された感じ。そして、こういう「優秀な人」を上手に「使う」には、下世話は抑えないといけないなあ、と人付き合いを考えさせる小説でした。
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