比企起業大学大学院6期の活動報告会が行われました。
先日、比企起業大学大学院6期の活動報告会が行われました。
差し障りののない範囲で備忘録として記録しておきます。
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岩橋鈴子さん(ずこちさん)
東日本大震災まで、竹下通り沿いに居住。
地盤が固いところを探して比企郡へ。
塾の講師、23年。
おととし、乳がんに。塾を離職。
起業2年目。家族の大黒柱。
イラストレーター、キャラデザイン、ヘッダー作成。web講座ビジネス。
ブログ。1日PV5,000~10,000。
近所に友達がいない。ウォーキングしても、誰とも会わない、しゃべらない。危機感。
比企起業大学入学。比企起業大学院。大学は土台作り。院は「実践」。ベイビーステップの共有。
地方でのネットの集客は難しい。地元での集客とSNS集客を両方できれば。
一人では成長できない。
地方での起業はチームプレイ。
リアルで皆と会えるのはパワーをもらえる。
何でもないことを違う角度で見せること。発信の強み。
起業の「0~1」を助けたい。続けることはもっと大変。
比企起業大学「おうち起業部を立ち上げ。初心者向け。
思いを世界に発信する、SNSで。あったことのない人が救われることもある。「ブログを読んで元気でました、ありがとう。」と言われてうれしかった。
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Q.イラストレータを選んだ理由は?
ずこちさん:油絵2才から。周囲にも画家が。美大も受かっていた。コロナの時、「これからデジタルかな、とiPAD購入。
Q.人が苦手なのに、なぜリアルを?
ずこちさん:怒られるのが嫌い。承認欲求が強い。ここにいるよ、って。発散して。
Q.SNS、最初に発信したとき、どうやって集客?コツは?
ずこちさん:好きなことを何でも発信、反応があったものを磨いていく。ニーズがあるもの。好きなだけでなく常に試行錯誤。
Q.色々なことを発信。一番得意な媒体は?
ずこちさん:FB。40代のお客さま。自分のお客様がいるところを。お金を稼ぐのなら。
Q.何でもないことを違う角度、具体的には?
ずこちさん:ブログ、がんのことだが、愚痴でもないし、世界一幸せなことを書いている。フォーカスが違う。病気だから見える世界もある。身近な人が病気だからって人生終わりではない。楽しいところを発信している。
Q.院に行って、何か変わった?野望は?
ずこちさん:大学では、地元で何をすればいいか?大学院は、地元の人は何を考えてるか、どうすればいいかという実践。野望は「地方で起業したい」という人がときがわ町や、地方でどう学べばいいかという手助けができれば。
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汐中義樹さん。
広島出身。大学、大学院で千葉。教育学。教員に。
結婚を機に埼玉に。障害者教育担当。可能性との出会い。
車椅子の空手。関わり方次第で可能性を広げることができる。
特別支援学校で学んだこと。教育観、指導感が違う。個人と向き合う。
就労の難しさ。
気合い・根性・勘違いの起業。4K。
DEI研修。障害理解・活躍・社会モデル。可能性を広げる。特別支援学校と企業の架け橋。
起業大学に入ったのは「営業」を学ぶため。営業のプロたちに学ぶ。お客を見つけること。
ゼミでの最初の約束合意。「あまぁ~い」という関根さんの言葉。
YTTKT(よってたかって)、弱音を言ったら詰められた。
妻から、「あなたの成し遂げたいものは何?」「障害ってものをなくすこと」。→満月に叫んだ。→受注、アポが少しづつ。
これから、DEI研修で1番に。本を3冊書く。
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Q.いろんな分岐点があったなと。障害者との出会い、比企起業大学とか、「甘ーい」とか。やるという方向に進んでいけたのはなぜ?分岐点があっても挑戦は難しい。原動力は。
汐中さん:背が小さいから空手を始めた。弱い自分に勝ちたい。達成要求がある。ちょっとしたコンプレックスがあるからかも。
Q.障害は本人ではなく、環境にあると言っていたが、「人格障害」がはやっているのは、性格とか特徴とかそれぞれ障害があって。今、なぜそうなのか。生き辛さがあるのかな。
汐中さん:社会との関わり。今までは地域のコミュニティや大家族。社宅、終身雇用。同じようなコミュニティで生活から、テレワークやリアルのつながりが希薄に。核家族化。人とのつながりがないと、自分って、何者なんだろう、と知りたがる人が増えたのかも。障害者。人前で言いづらかった。生き方の多様性を受け入れる社会担ってきた。今までは個人に帰属してきたが、それが社会の側にあるのかもと思ってきた。
Q.社会と障害者側の折衷案、就労支援はどのようなものがあるのか。正解はある?
汐中さん:ソニーの井深さん。「障害者と思うな」と。福祉ではなく、戦力として雇用している「就労」。
Q.JAICAにはなぜ?
汐中さん:当時、小学校の教員。ラオスで、「豊かさって、何?」。学生時代、バックパッカー。海外の子供たちの幸せって何だろう、と。学校行ってるかどうかもわからないのに、幸せ、豊かさって何だと。学ぶためにJAICAに。「幸せですか」というアンケートを採ったら、日本よりもラオスの方が「幸せ」と答えた子供が多かった。
Q.人材の適材適所がテーマ。祖父の会社に障害者が。DEI研修で大切にしているものは何か。雇用主も労働者も望んだ形で働いていくためには、どのような形が望ましいのか。
汐中さん:障害への理解を高める。氷山モデル。見える部分は全体の7分の1。行動を障害特性と決めつけてはうまくいかない。状況や環境を変えれば、関わり方が変わっていくのでは。障害のことを周囲の人が学んでくれることが彼らの環境を変えることにつながる。
ジョブクラフティング。ワークエンゲージメント。工夫を加えること。
Q.身体障害を特別扱いしないようにするために意識していることは?
汐中さん:腫れ物に触るようにはしてほしくない。対等に接してほしい。目に見えているものを見えていないようにする。乙武さん。「不便だけど、不幸ではない」。
Q.企業の人たちに学んでもらうとあったが、受け入れ側に障害に対する理解をどのタイミングで伝えるのがよいのか。
汐中さん:いきなり雇うのではなく、その前で少しでも知ってもらうのはよいのでは。
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報告会終了後、國學院大学のゼミの一環としてのワークショップを行いました。
その後、トカイナカハウスで学生さんたちと共に懇親会。
ずこちさん、汐中さん、参加者の皆さま、そして國學院大学の辻先生を始め学生の皆さま、どうもありがとうございました!
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