明治の人物誌

明治の人物誌

星新一

中村正直

・もし一日に1時間、有益なことに頭を使うなら、どんな人でも科学に通ずるようになる ー 「自助論」は成功への心構えだけでなく、科学の発達史にもなっている。

野口英世

・(野口と星)二人の友情を知る人は多く、大正4年の帰国の時に以下に親身に世話をしたかも周知の事実だが、それを書くわけにはいかなかったが、帰国費用の送金の件だけはごまかしようがない。突然現れ金を送る謎の人物に。

○以下に情報を吟味することが重要か、肝に命ずる必要があります。

岩下清周

・照明について惜しげもなく金を支払うのは遊郭。世界のどの都市も発電と照明はその付近から普及。

伊藤博文

・伊藤博文の伝記の結び、「もし明治日本がこの平凡な偉人に引率されずに、覇気満々の自信家の手にあったら、ずいぶん危険な瀬戸際に引きずられていたことだろう」。

新渡戸稲造

・(東大入学の面接時に)「将来、太平洋の橋になりたいのです・・・」。日本の伝統的な長所、欧米文明の長所の交流を図り、我が国の文化を向上させ、日本の存在を世界に知らせるという役割を果たしたいと説明。

エジソン

・(良いものを作っても)現実に利用されるような品を作らなけらば意味がない。

○非合理なのが人間→行動経済学が最強の学問である

・エジソンの研究所、工場、事務所に貼ってあるポスターには英国の批評家レイノルズ卿の言葉が印刷、直訳は「人間は考えることへの努力を避けるためには、どんなことでもする」。

○脳のよき世話係に→マインドセット

・「天才とは99%の発汗(パースピレーション)と1%の霊感(インスピレーション)である」。

・ルネ・クレールは「自由をわれらに」で、チャップリンは「モダン・タイムス」で、フォード形式を痛烈に皮肉り、古典的名作とされているが、映画という媒体そのものがフォードの先生格であるエジソンの発明であるのはさらに大きな皮肉に。

花井卓蔵

・花井は、3つの弁護、法律論、事実論、情状論のどれにも詳しく、特に情状論にかけてはその右に出るものはなし。

・「陪審制」の主張。「商店主や農民に法律を任せるのか」との反論に、「頭から有罪と決めつけて取り掛かる検事よりはるかによろしい。法律を任せるのでなく、事件の有無の判定をさせるのである」。

・(花井卓蔵の息子、孝氏との電話で)「・・・うちの息子が、あなたの愛読者ですよ」。

後藤新平

・「病人は貧民になってからの100円より、ならぬようにする一銭の方が大切」が後藤の信条。

・後藤は様々な改革や創業を実施。医師が患者に対する態度。時には手荒に見えても、底には健康体になるようにとの期待と愛情と願いとがこもっている。他の政治家と比べ異彩を放っている点。

杉山茂丸

・「何事も、事の成功不成功に関わらず、真相の分かった時、あいつは実に親切な奴だと思われるようにしないと、あとの仕事が続かない」。

・「人間の最終目的は独立である。下駄の歯入れをしてでも、紙屑を拾ってでも、独立したら自分は紳士として待遇する。依頼心は自殺以上の罪悪である。野犬でも、掃き溜めを漁って天寿を保っている」。

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