第33回日本心理劇学会研修会に参加させていただきました。
先日、第33回日本心理劇学会研修会に参加させていただきました。差しさわりのない範囲で備忘録として記します。
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研修会のテーマは、「『役割演技』考え、議論する道徳を彩る」。講師は帝京大学の赤堀博行先生。
・役割演技・動作化・劇化。
・即興劇としての心理劇=個人、社会劇=社会。
・劇化←昭和33年、道徳の授業に。
○皆と仲よくしよう、という教育があればこその、大人になっての社交性に繋がっているのでしょうか。
・昭和53年、即興的な表現活動を日常的に。
○動作化、劇化…授業でやっていた記憶があまりない、と意見交換。ディベート形式の授業はやった記憶。
・「自分以外の誰かだったら?」と問いかけ。防衛機制の投影。「自分だったら?」と聞かれると言えないことはある。
・「導く」というよりも、自分事として考えさせる。「自分はどうする?」「どう感じる?」。
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○午後は4グループに分かれてロールプレイ。
・道徳教材「お月様とコロ」。
○小学生低学年のころ、「俺は友達なんかいらない」と、クラスの皆の前で宣言させられたことを思い出しました。号泣(苦笑)。
・演目は「絵葉書と切手」。
○男性目線と女性目線。差別ではなく、ジェンダーはあるなと。同グループのHさん、いずれ分かることを小さい子供にがみがみいう必要もないのかな、という意見に、男性脳?の私は反省。
○同グループの心理士のOさん、ドラマセラピー的なものを学校教育に取り入れているそう。
○同グループの心理士のIさん、「読むだけでなく、演じるとなると、考えちゃいますね」という一言が印象的でした。演劇の力、ロールプレイの力を改めて感じます。
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○質疑応答。私からは「この先、日本における『演劇』の科目化はあり得るか?」。
赤堀先生:道徳の授業の中に取り入れているか否かは温度差がある。授業時間の短縮及び単元の増加(45分授業を5分縮めるなど)が図られる中、何とも言えない。学芸会なども減少している。
○参加者の方から、「愛知県は復活している」「愛媛県は知事が芸術活動に熱心」など、明るい兆しも出ているようでした。愛媛県での研修実施時には、「坊ちゃん劇場」に顔を出そうと思います。
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○意見を求める際の赤堀先生の謙虚な態度は、とても敬服させられました。赤堀先生、心理劇学会の皆さま、参加者の皆さま、どうもありがとうございました。
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