アートベース・リサーチとクリエイティブ・アーツセラピー

アートベース・リサーチ〈ABR〉とクリエイティブ・アーツセラピー

尾上明代

第1章 「芸術の知」と「芸術の癒し」による研究・探求

・芸術には「感性と理性を結びつける」力が。

・「遊びは創造的なプロセスの出発地点としての役を果たす。ある意味ですべての芸術は遊びの一形態である」と、人間を「遊ぶ人(ホモ・ルーデンス)」と表現したHuizinga(1955)の言葉。

・ドラマセラピストのJohnson(2000)は、遊ぶことが不可能なことがら(the unplayable)を遊べるようになることがセラピーのゴールであるとし、創造的空間でクライエントと一緒に創造的に遊ぶ即興ドラマ手法を開発。

McNiff(2018)は、フィクションは体験や現実を薄めたり損なったりするのでなく、それらを最適の仕方で豊かに高めてくれると。(中略)架空だからこそ安全でかつ強い力で真実に近づける。

第2章 アートセラピーとABR:可視化された作品を介した自己探求

・グループアートと集団の凝集性:「回し絵」。

〇これ結構面白いんです。D&Iに絡めて実施すると良さそう。

第4章 ダンスセラピーとABR:身体の知を拓くダンス/ムーブメントによる探求

・身体の動きには言葉になる以前の未分化な体験が生き生きと表れる。

・人の無意識を瞬時にして顕在化するダンスの可能性と危うさを深く認識するダンスセラピーのABR。

〇確かに、照れだった李、葛藤だったりの危うさはケアしないと怖いかも。

第5章 ドラマセラピーとABR:演じることを通して物事を探求する

・研究成果を演劇などの芸術を使ってより多くの人たちに届けられるという側面は、ABRの重要な機能の一つ。

〇ダイバーシティ的な。

・リアルな感情や体験を伴った理解を提供できなければドラマセラピストである私が作る意味がない。だがどんなに理解が促進できても、誰かが危険に曝されれば元も子もない。

〇ここを繋ぐ、言葉を換えれば薄めて一般企業に伝えるのが私の役目の一つかも。

第7章 ドラマセラピーが異文化生活における対人関係問題に与える効果:多様な芸術表現による探求

・ドラマセラピーでは、メタファーが重要な役割。自分の悩みを直接打ち明ける必要がなく、自分と「距離」を取った「他人の役」を劇という架空の世界で演じることを通して、安心で安全な環境で自己探索することが可能に(尾上, 2021).

・ドラマの世界はどんな表現にも正誤なく意味があると認められ、参加者同士の支え合い、助け合いが促進される。人間関係の問題を改善する効果。

第8章 ”ドラマ”に出会った意味:「まゆとも」メンバーとの語り合い法とアートグラフィー

・アートグラフィーの接頭語はそれぞれ「Artist(芸術家)」「Researcher(研究者)」「Teacher(教師)」という複数のアイデンティティや役割を持った存在。

第9章 by your side 障害のある同胞を肯定的に捉えるきょうだいについてのアートベース・リサーチ

・世界幸福度報告書での国際ランキングにおいて日本は幸福度がそれほど高くなく、人生の選択の自由の変数の値が低い国。(中略)自分の人生を自分で決められないことが(きょうだいにとって)大きな課題に。

〇押し付けられたわけではないけど、という葛藤でしょうか。心の鎖というのはあるかもしれません。

・高尾(2006)は、Jhonstone(1979)を引用して、「”イエス”と言うのが好きな人と、””ノー”と言うのが好きな人の二種類がいる。”イエス”と言う人はその報いとして冒険を手に入れることができる。”ノー”と言う人はその報いとして安全を手に入れることができる」。

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