国家(上)
国家
プラトン
第1巻
・「友には善いことをなし、敵には悪いことをなすのが、正義に他ならない」と。
・支配者である限りは、自分のための利益を考えるのでなく、被支配者の利益になる事柄をこそ、考察し命令するもの。
○せめて近きものにだけでも、そうあってほしいものです。
第2巻
・戦争の起源となり得るもの、国々にとって公私いずれの面でも害悪が生じるときの最大の原因であるところそのものから戦争は発生。
○欲望を抑えることができるか、足るを知ることを忘れてしまうのか。
・物語というものは、その大小に関わらず、その型は同じであるべきであり、同じ効力を持っているべき。(詩人たちによる、神々や英雄たちの劣悪な姿は)神々のうちの第一にして最も偉大な方々と同じことをしているまでのこと、と。
○確かに、他責にするのにこれほど大きな物語はないです。
第3巻
・「真似」のあり方としては互いに近い関係にある二つの領域のものですら、同じ人間がその両方にわたって上手く「真似」を行うことはできない、喜劇と悲劇を捜索する場合など。
○一つを極めることという、もちろん大事なことの一つではあるだろうけど、階級制の弊害への考慮は少ない気がします。
・全て善き法秩序のもとにある国民にはその国において、是非ともなさねばならぬ定められた仕事が一人一人に課せられていて一生病気の治療をしながら過ごすような暇は誰にもないということを・・・(後略)。
・身体の面で不健全な人々は死んでいくに任せるだろうし、魂の面で邪悪に生まれつき、治癒の見込みがない者たちはこれを自ら死刑に処する。
第4巻
・優れた養育と教育が維持されるなら、優れた自然的素質を国の内に作り出し、同様の教育を保持してわがものにしつつ、前世代の人々よりもさらに優れた生まれつきのものへと成長していく。
○教育という文化を脈々と。
第5巻
・「すべての仕事を同じように分担しなければ」「両性の体力的な弱さ強さの差を考慮する点を除いては」。
○男女平等は紀元前から考慮されていた。
・真の哲学者は、「真実を観ることを、愛する人たち」。
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