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FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学

ジョー ナヴァロ

第1章 しぐさに秘められた意味を知る

 

・ノンバーバル行動は対人コミュニケーション全体のおよそ60パーセントから65パーセントを占めていて、愛情表現ではパートナー間のコミュニケーションの100パーセントを占めることもある(バーグーン、1994年)。

・言葉は、話し手の目的を達成するために、意図的に巧妙に作られるものだ。

・話し言葉を理解するには注意深く「聞く」ことが不可欠なように、ボディー・ランゲージを理解するには注意深く「観察する」ことが不可欠なのだ。

・観察は筋肉に似ている。使えば強くなるし、使わなければ衰えてしまう。

〇面白い!

・快適と不快を見分ける方法を知れば、ノンバーバル・コミュニケーションを解読するのに最も重要な行動に焦点を当てられる。

 

第2章 辺縁系の遺産で生きる

・先駆的な科学者のポール・マクリーンは1952年に、人間の脳は「爬虫類脳(脳幹)と「哺乳類脳(大脳辺縁系)」と「人間脳(大脳新皮質)」からなる「三位一体脳」だとする説を唱えた。

・ノンバーバル・コミュニケーションの研究の核心は、大脳辺縁系にある。なぜだろうか? 脳の中のこの部分は、考えることをせずに反射的に、瞬間的に、その場で外界に反応するからだ。そのため、周囲からやって来る情報に対して「本物の」反応を示すことになる(マイヤーズ、1993年)。

・概して大脳辺縁系が快適な状態にあると、その精神的、生理的な満足が、充実感と大きな自信を示すノンバーバル行動に現れる。ところが大脳辺縁系が不快を経験しているときには、ボディ・ランゲージがストレスや自信のなさを象徴する。

・辺縁系の固まる、逃げる、戦うという反応がノンバーバル行動に与える影響は、方程式の一部にすぎない。ノンバーバル行動を学ぶうちに、辺縁系の反応があればー特に、いやな経験や脅威を感じる経験に対する反応があればーその後には必ず「なだめ」の行動が続くことに気付くだろう(ナヴァロ、2007年)。

・ノンバーバル行動をうまく読み取るには、人間のなだめ行動を把握して読み解くことが不可欠になる。なぜだろうか?それは、なだめ行動が人のその瞬間の心の状態をとてもよく表し、しかも並外れた正確さをもっているからにほかならない

・なだめ行動は、様々な形で現れる。私たちはストレスを感じると、首をそっと撫でたり、顔をさすったり、髪の毛をもてあそんだりする。本人は無意識なのに、脳が「今すぐ、なだめて」というメッセージを出すから、ただちに手が反応し、自分を快適な状態に戻す行動を起こしているにすぎない。

〇「なだめ」という行動、非言語を学ぶ上で非常にわかりやすと思います。「漏れ出す」ものをふさごうとする現れ。

・脳は体に神経の末端を刺激する行動を起こさせ、それによって脳内に落ち着きをもたらすエンドルフィンを分泌させて、脳の興奮をおさえようとしている(パンクセップ、1998年)。

・辺縁系は、本当の気持ちと感情を見極める上で最も重要なノンバーバル・シグナルを産み出す役割を果たしている(レイティー、2001年)。

 

第3章 ボディ・ランゲージへの第一歩を踏み出すー足と脚のメッセージ

・体の中で最も正直な部分はどこかと、一章で尋ねたのを覚えているだろうか。(中略)意外かもしれないが、答えは「足」だ!

・レオナルド・ダ・ヴィンチはかつて、私たちの足と、足でできることは、精巧な工学技術の証だと述べている(モリス、1985年)。

・親はーそして社会はー社会の調和のために、要するに顔で本心を隠すようにと、人を欺き、ウソをつくようにと、子どもたちに教えているのだ。

〇その通りとしか言いようがありませんが、そこには愛があるんだよ、とも子どもには付け加えたいですね。

・いわゆる「よそゆきの顔」の作り方を身に付けているのだが、自分の足や脚に注意を払う人はほとんどいない。まして他人の足や脚となると、もっと気にしていない。

・私たちは嫌いなものや不愉快なものから体の向きをそらす傾向がある。法廷での行動の研究によれば、陪審員が証人を嫌いなときには、足先を一番近い出口に向ける(ディミトリアスとマツァレラ、2002年)。腰から上は、話している証人のほうを礼儀正しく向けていながら、足先は、廊下や陪審員控室に続くドアなどの自然な「逃げ道」のほうを向けているという。

・仲良くしている人や協力して何かをやっている人と話しているときには、相手の足が自分の足をミラーリング(模倣行動)しているはずだ。

 

第4章 胴体の語るヒント

・「背を向ける」という言葉は、私たちが好きなものには体の前面を、嫌いなものには背中を向けることから生まれた。

・人やものが好きなとき、近付いて前の(最も弱い)面をさらすことによって、自分が自由な気持ちで接していることを示す。そしてこの姿勢をミラーリングによって交換すれば、親密さが行き来し、感謝の気持ちが反映されて、社会の調和がもたらされることになる。

 

第5章 手の届く範囲にある知識

・心から活気と喜びにあふれているとき、私たちの腕の動きは重力に逆らう。

〇ガッツポーズ、バンザイなど

・人は自信があるとき腕を広げ、自信を失ったとき腕を縮める。

 

第6章 落ち着くために―手と指のメッセージ

・話し言葉を使っているときも使っていないときも、相手の手の動きに注目することはとても大切だ。

・脳が人の手首、手のひら、指、手に注目する度合いは、体のほかの部分にくらべると不釣り合いなほどに高くなっている(ギヴンズ、2005年、レイティ―、2001年)。

・私たちの脳には、手に注目し過ぎるという生まれながらの偏りがあるので、人気のエンターテイナーやマジシャン、そして説得力のある講演者は、この現象をフルに活用して観客や聴衆をワクワクさせたり楽しませたりする。

〇手の脱力は、役者として最初に苦労すること。注目されるからこそ。

・尖塔のポーズは、最も確実な自信の手掛かりと言えるかもしれない。両手を広げて指先同士をつけるもので、合掌の手に似ているが、指の間を閉じないで広げ、手のひらの間も広げる。

〇自信の現れ。戦闘にもつながるな、と思いつつ調べてみたら、尖塔→Steeple・戦闘→Battle。韻を踏んでいました。面白い。

 

第7章 心のキャンバス―顔のメッセージ

・幸せ、悲しみ、憤り、恐怖、驚き、嫌悪、喜び、激怒、羞恥心、苦悩、興味の表情は、万国共通で見ることができる(エクマン、2003年)。

・ただし、顔は心でどう感じているかをとても正直に映し出せるとはいえ、いつも本心を伝えているとは限らない。私たちはある程度まで顔の表情をコントロールでき、見せかけの表情を作ることもできるからだ。

・目をふさぐという辺縁系の生き残り手段を用いて、入ってくるデータを検閲しようとすることが多いが、これは嫌な画像を「見る」ことから脳を守るために進化した動作だ。

・子宮の中にいる赤ちゃんでさえ、大きな音が聞こえると目を閉じる力を備えている。さらに驚くべきことに、生まれつき盲目の子どもが、悪いニュースを聞くと目を覆うという事実もある(ナップとホール、2002年)。

・研究されてきたすべての文化で、支配力のある人物ほど、じっと見つめる行動の自由が許されていることが確認されている。

〇親が子を見つめるのもこれは含まれているのかも・・・

・雇い主の多くは、就職希望者が面接の席上、「まるで自分が部屋の持ち主であるかのように」部屋じゅうを見回すのは不愉快だと話している。目がきょろきょろしていると、無関心か優越感をもっているように見えるため、相手に悪い印象を与える。

・人間には作り笑いと本物の笑顔があることは、研究者の間では周知の事実だ(エクマン、2003年)。

〇デュシェンヌスマイル。

顔は口ほどに嘘をつく

 

・顔の表情を見て気持ちや言葉を解釈する場合には、原則がある。顔が混じり合ったシグナルを出している場合(嬉しそうなシグナルと不安そうなシグナルの両方を出している、または喜びの行動をしながら不快な表情をしているなど)、または言葉と顔のノンバーバル・メッセージが一致していない場合には、いつも不快な感情のほうが正直なものとみなす。不快な感情はほとんどいつも、人が感じていることの中では、より正直で本物の気持ちを反映している。

 

第8章 ウソを見抜く

・こちらから、「あなたはウソをついている」とか「あなたはウソをついていると思う」と言ったりすれば、またはただ疑いの目をもって相手を見るだけでも、その人の行動に影響を与えることになる(ヴリジ、2003年)。

〇そう思うと、そういう行動を取るということ。良くも悪くも、期待に応えるように見せてしまいがちです。

 

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