正直シグナル~非言語コミュニケーションの科学~

正直シグナル-非言語コミュニケーションの科学 アレックス(サンディ)・ペントランド 【プロローグ 神の視座】 <本書について> ・人間の行動のタイプには、生物学的基盤をもつ正直シグナリング行動から、かなり確実に予測できるものが多いことがわかった。同調やまねや強調の量、活動レベルといった、大昔からの霊長類のこうしたシグナリング・メカニズムが、人間のあいだに無意識のコミュニケーションのチャンネルを形作っている。ところが、このチャンネルは類人猿を除けば、ほとんど調査されていない(Pentland2007c)。 <本書のプラン> ・動物の行動の研究を見ると、動物はシグナルでコミュニケーションをすることがわかる。なかでもとくに興味深いのが、正直シグナルだ。正直シグナルは、とても代償の大きい行動や、根本的な生理作用と直接結びついた行動で、偽りの入り込む余地がないので、他者が自分の行動を決めるための指標として信頼できる。 【第一章 正直シグナル】 <行動の「薄切り」> ・何十年にもわたる社会心理学の研究によって、人間には、互いに相手の心を読む驚くべき能力があることがわかっている。(中略)人間は観察データの「薄切り」だけに基いて判断を下し、その後の行動をうまく予測できるのだ。「薄切り」という言葉は、ナリニ・アンバディとロバート・ローゼンタールの論文に由来する。頻繁に引用されるこの論文では、実験参加者(被験者)は、授業中の教師を撮影した三十秒の音声のないビデオの評価をした(Ambady...
2016年11月14日0 DownloadsDownload